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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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なんだかしょっぱい気がするよね…

でも貧乏魂でだしてみる。
はじめて書いたと思われるアルスク。
なんとなく今書いたら雰囲気変わる気がする…けど、いろいろベースは今も一緒だなーとも思う。

あ、違う。最初に書いたアルティメスクはえちゃで自爆したやつだ!その次かな。どのみち初期のアルスクだなー。





「…その、あの」

さっきから、大して狭いわけでもない部屋…でも無駄にものが多いせいで息がつまりますね…で困った様にもぞもぞしてる幼なじみ。
さっきから何度も口を開いては閉じるを繰り返している。

「…はあ」
「ご、ごめんっ」

さて、どうしたものか…このまま生真面目な友人の百面相を楽しむのもありですが、ちょっと飽きてきたなと思って小さく溜息をつけば、弾けたように謝罪の言葉が広がった。

「間違って…ごめん」

同じ目線のはずなのに、俯いた彼の目線は低く、まるで一回り小さいように思う。

「…何度目でしょうね」

その姿は見慣れていないようで…私にとっては何度も見慣れた光景だった。でも…アイツは、もう片割れのドッペルゲンガーはこの光景を見たことがあるのだろうか、とふと思った。

「まあ、確かに私とアイツを間違える人は腐る程いますが…先生方や貴方の兄は間違えませんよ。少なくとも、アイツは私と君を間違ったことがないですよね?」

言外にアイツと双子である君が私とアイツを間違えるのはどういうことか、と伝えてみる。困ったように項垂れるうなじの赤さがやけに目に染みた。

「う…ん、声かけたらすぐに気づくんだけど」

ぼそぼそ呟く内容は決して嘘ではないのだろう。事実、目の前で項垂れてるこの人は、私に声をかけると同時…いやかけるほんの少し前にしまったという顔つきになる。本人に自覚があるかは怪しいところですが…だが、それでも口はアイツの名を紡ぐ。

…つまりはわかってても声が出てしまうといったところでしょうか。

「…こんな所で惚気なくても」
「はっ!?」

やっと繋がった。なぜ、この人が私とアイツを間違えるのか。わかってしまえばなんとも馬鹿らしい。

「無自覚の惚気ほどたちの悪いものもないですね」
「ちょ、な、のろけって…どこが?」

不可解だと語る紫かかった瞳から…本人は無自覚であることは明らかですが。

「たく、家で嫌でも顔をあわせてるでしょうに」
「…アル?」
「まだ会いたりないんですか、貴方という人は」

いい募れば、困惑を全身で表しているかの人。教えてあげるのも、何だか面白くなくて…言いたいだけいって、笑ってみせる。

「まあ、御本人さんもようやく帰って来たみたいですし」

おーい、スクーと呼ぶ声。アイツに至っては私を無視の方向ですか。いい度胸ですね。このウスノロめ。

「ツフル先生の用事はもういいの?」

こっちもこっちで…今までひたすらに私を映していた紫水晶はもうアイツしか見えてない。

「ああ、グッタイミングで孫センセーが来てくれたからな」

アイツの目の中にはもうセンセーしかないし、逃げ出してきた、と笑う馬鹿には一瞬だけ過った紫苑の影に気づいたのだろうか。

「次に間違えたら、いっそ私も参戦しましょうかねぇ…」

あまりにも複雑怪奇な恋愛模様。ややこしいことは御免で無視してきましたが…第三者で居続けるよりは掻き乱してやった方がいい薬になるかもしれない。

「はっ?」
「ふふ…こっちの話です」
「お前、いくらオタクだからってゲームの話をいきなりもってくんなよな」

ぽろり漏れた本音に勘違いをしたのであろう幼なじみは少し憐れみすらこもった瞳を寄越してきた。ほんとにいい度胸だ。
「さて、帰りますか」
「…へ?」
「ちょ、おま、離せよ!」

ぽかんと立ち尽くす片割れには手を絡め、同時にもう片割れの首根っこを持ってやる。首、絞まってる、絞まってるともがいてる気配を感じたが、そんなの知るか。
「あ、ティメ。私はビーフシチュウを食べたいのでよろしく」
「ばっ、そんなんすぐに作れるか!煮込むのにどんだけ…てか、何家に来るの前提で話してんだよ」
「スク、ついでですから9も呼んであげてください」
「あ、うん」

な、おま、今日はミラ兄だっていんだから何人前準備しなくちゃなんねえと…てか、だからなぜに俺が作るの前提てか9はともかくお前は帰れー!とか首が締ってるわりには、お馬鹿さんは相変わらず元気に吠えている。
そんな光景に、ようやく、少し表情が和らぐ君。

だから、ボクはここにいる。




~~~
初期に書いたアル(ティメ)スク。
今じゃ、スクがアルを間違えるという設定は書けないなー。ある意味この間違いは依存の一つの形ともとえれるけど…今度またこのあたりのネタは再度書いてみると違う形も見えてきそうだなー。
にしても、アルがなんだか若くて青いな!まだ拙宅のアルがスクに対して君とかいってた頃だよww今じゃ、あの子呼ばわりだけどな!それにまだクロウもいなければ、ツフルとアルの関係性についてはまったく考えてなかった頃だから(今もあまり32歳とアルの関係性は考え切れてないけども^q^)、アルがこれなら16歳っていえる気がするww
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