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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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今度はかきたいとこだけ、ひぐらしぱろでぃww

元ネタ知ってても知らなくても雰囲気でお願いします^q^q^
(※なぜなら、すでに大分改変してるからです^q^q^q^←)


あ、このパロはにょたありなんで苦手な人は気をつけてね!






ぺたりぺた
たったった
こつんこつん

音が、聴こえる。
それはまるで、後ろから追いかけてくるように。
かと思えば、僕の足音に重ねるように。
まるで子どもだ。
子どもが、気づかれないように、こっそり…でも楽しみながらついてきているみたい。

いつからだろう。
この音が聞こえ始めたのは。
わからない。わからない…わからない。

……く、

怖い。
得体のしれないものに追いかけられる恐怖はいかようなものだろう。
怖い、怖くてたまらない…。

おまえは、にげられない、と。
そういわれているかのように。

「――スク?」
「…っ、」
「スク、大丈夫?顔色…悪い」
「ううん、なんでもない。なんでも、ないよ」

にこっと、笑う。
それはもはや条件反射だった。
泣くよりも、怒るよりも、何よりも一番身を守るのによかったのが、コレだったから。

そうすると、不思議と、世界に音が戻ってくる。
気になっていた足音も夢へと消えて、瞳に映るのは一人の少女。
背景に、眩しいほどの夕日の紅が光っていた。

いつもみてきた、僕が知っている一人の少女と、どこか違うと思う。
だけどその違和感は不思議と夕日に溶け込んでしまった。

「……バイト、頑張りすぎなんじゃ」
「――もうすぐ、なんだ」

それほどまでに夕日が似合うその少女は、ただの僕の防衛本能ですら、愛しげに受け取ってくれる人だった。
街中で、不良にからまれていた一人の少女。
たった一人の女の子に、何人がかりなんだと…思わず前に出ていた。

知っている。
僕なんかよりとっても強い女の子、なんだ。
いつもクラスで中心になって、みんなをまとめあげていく力を持った少女。
だから、僕の助けなんていらないことを、わかっていた。
わかっていても、ほっとけなかった。
…だって、一瞬だけど、その目が確かに「助けて」っていってたように思ったから。

結局…非力な己では、不良さんに殴られてしまったけど。
それでもそんな情けない僕に、ハンカチを差し出してくれた。
その姿は僕がよく知っている少女であり、どこか違うようにも思った。

「…くまのぬいぐるみ、だったっけ?」
「うん。きっとそれなら…キュウも喜んでくれるよね」

今の己を奮い立たせるひとつは、唯一無二の家族が喜んでくれること、ただそれだけだった。
そんな僕に、一瞬だけ、目をそらした少女は…小さく、「キュウのこともいいけど…自分のことも大事にしてね。スク」と何度目になるかわからない訴えを零した。
僕はそれに…小さな苦笑を浮かべることしか、ほんのわずかに僕より小柄な少女の頭にぽんと手のひらをのせることしかできなかった。

不思議だ。
教室で会う君とはどこか違う気がする。

「…スー、なんかいつもと違うね」

思わずぽつりと呟けば、慌てたように「な、何いってんの!ぼくは、ぼく、だよ」と慌てたように手を振る君。
うーん、やっぱりなんだか違う気がするんだけど。たまに、話噛み合わないし…。
でも、それをいうなら、僕も…違うのかもしれない。
…こんな風に、穏やかに笑うなんていつぶりだろう。

いつもの分かれ道。
僕は恥ずかしいからわざわざ野球まで見に来なくていいっていったのに。
気がつけば、マネージャーみたいなことになっていて。
たくさんの差し入れを、そして励ましを僕にくれた。
ずっと前から…教室でも、心配してくれてるの知っていた。
だけど、こんな積極的に声をかけてくる子じゃなかった気がして、やっぱり不思議だなって思う。

村のはぐれ者であるはずの僕の家であっても…彼女は笑って、ここにいてくれる。
それだけで、どれほど僕は救われているだろう。

「…スク」

このままどこかへ君と行けたらいいのに。
そんなこと考えなかったわけじゃ、ない。
だけど、それは許されない。

僕には大事な家族がいる。
それに…

「また、学校でね」

何かいいたげに口を開く君に、あえて次を語る。
そうすれば、きっとまたただのクラスメイト。
それで、いいんだ。
常に僕なんかに気を使ってくれてる優しい少女にこれ以上の迷惑はかけられない。
はぐれ者の僕。村を支配する家の一員である君。
僕との関わりがいつか君を苦しめることになる気がして――怖いんだ。
…いや、そんなキレイゴトだけじゃ、ない。

心のどこかで、僕たちを阻害する君の家を好きになれない自分がいる。
まったく家と君が無関係だとわかっているのに。
それどころか、君は…家との関係が悪い方向に向かっても、それでも僕を助けようとしてくれる…そういう子だってわかってる。
それなのに、割り切って考えられない自分がたまらなく、嫌だ。
だから、だから…そんな僕じゃ、君を傷つけることしかできないから。
「ごめん」は口の中で。
今はただ…

「ばいばい」

僕は手を振ることしか、やっぱりできないんだ。


~~~
いっつ、雰囲気小話第一弾。
えーと、一番個人的にしっくりしてる配役、スク:さとし、ティア:しおん、でのスクティア。

わかりにくいと思うのでパロした結果の改変設定を蛇足説明^q^q^
ティアスーは双子です。村を仕切る大きな家の双子だったために、双子であることが忌まれて、ティアだけ外に(超お譲さま学校)に出されてました…が、ティアはそんなのやってられっかと脱走しました。でも本家にみつからないように、ひっそり暮らしながら、時折スーのふりをして街をぶらぶらでてます。そのときにスーのクラスメイトのスクと会いました。
そういう前提があるので、スクはティアのことをスーと思いこんでます。

もういっこ。
今回スク9が兄弟です。(ティメは都会人の主人公。まだ出番はないお^q^)
いろいろあってスク9には両親おらず…(原作では叔父叔母にいじめられますが)あえての、レタスあたりに虐待されてる感じで。スクだったらむしろレタス返り討ちだろうと思いますが、そこは二次創作ってことでお願い^q^q^

スクは9を庇ってます。結構いろいろギリギリ。
そんなスクを助けたいけど、助けれないのが歯がゆいティア。(そもそも名乗れない状況)

もとねたからだーいぶ、雰囲気すでにかわってしまったので、なんともいえないね。この調子でいくと、パロにならないパロっぽい話にしかならないなー。

もしも、いろいろが起こる前にティメスク(けいいちとさとし)が出会ってたら、また物語も変わったんだろうなーと思った今回。
やっぱ、ティメ(けいいち)の物語を動かす力はすごいんだなとか、よくわからんところにしみじみしてしまった。そうだよなあ…原作ではあまり意識してなかったけど、男の子ズの会話、みたかったかもしれない。

こんな感じで書きたいとこだけ、ちまちま書いていきますー。
話繋がらないと思いますが、気にしないでね☆←
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