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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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あらためまして、あけましておめでとうございます^^
本年もよろしくお願いします…!

えー、さっそくですが少し籠ります^q^q^←
ツイッターでつぶやくのは止めれなさそうなので、時折日記もあわせていろいろ叫ぶためにサイトには顔出したりすると思いますが、サイトへのUP作業まではできそうにない日々が二週間ほど続きそうです。
なので、14日まで恒例の置き土産をおいていきますー。3日程度の間隔で投下していこうと思ってます。

これからここに載せるのは、今ブログで連載しているものとはまったく別のものになりますww
私の1日2日の現実逃避のかたまりww一応御年賀用に書いてたつもりがボツったのでもう普通に載せますww

ではでは、少しでも楽しんでいただければ幸い。
あ、例のごとく飯飯ですー。








じーざす。
まさかこんなことになるなんて――誰が予想しただろうか。

「ちょみぃ…ちゅ、しよー。ちゅうー」
「落ちつけ、落ちつこう。まずは水を飲もう。な、スク?じゃないと俺きっと明日の朝日見れる気がしない!」
「えー。ちゅう、したいのー。じゃあ、ちょみがちゅうで飲ませてー」

ぱきん、俺の手の中の缶が粉砕された。
その音に、ひぃと情けない声をあげる、世界で一番幸福な男。現時点において。
まあ、明日には生まれてきてごめんなさいといわせるほどに、この世の地獄をみせてやろうと、たった今、俺は決意したが。

「す、すすすく、いやな、えとな、じ、自分で飲もう、な?できるだろ?」
「ぶー、できるけど…ちょみぃ、ぼくのこときらい?」
「きらいじゃないから、だからお願い。せめて飲ませて欲しいなら、あそこで殺気びんびんにぶつけてくる男のとこに戻って、お願い!」
「えー、いまはちょみにくっつきたいのー」

じゅう、どうやら俺は自分の体温で水分を蒸発させるというスキルをゲットしたようだ。
手から滴り落ちるお酒と呼ばれた液体は、跡形もなく空気へと返っていった。
このスキルがあれば、この目の前のヘタレをまさしく空気にすることも可能だろう。
ああ、もう明日まで待たなくていいよなー。
というか、跡形もなく消していいよなー、いますぐ、ナウ。

ふらり立ち上がり、ゆっくりと近づいていく。
ああ、なんで膝の上に乗っている!そんな体位、滅多に俺とてさせてくれないというのに。
ぎりぎりぎり、どうやら俺は自分の体から瘴気を出すというスキルまで取得してしまったようだ。
空気が確実に重たくなっている。
ついに、金髪のヘタレは真っ青になって、がくがく震えだした。
そんな震えたって、許してなんかやんねーからな!

「す、すすすすく!ど、どうにかして!そのなんかおっそろしい嫉妬にかられてる男になんかいってやってくれ」
「んー、だって、てぃめにはー、いつでもくっつけるもんねー」

ゆっくりと、抹殺対象に向けて伸ばした手は…だが、一瞬だけこちらに向けられた、花の咲くような笑顔によって見事にとめられてしまった。
不覚。
ままままさか、ここでデレがくるなんて誰が想像していようか。
しゅんと、まとっていた黒い気は、ぽわわーんとした桃色オーラに変わってしまったぜ。

ああ、もうなんだ。
なんなんだよ。
いつものきびきびした言い回しからは想像もつかない、間延びした口調。
いやうん、そんなお前も大好きだけど!舌ったらずに人の名前を呼ぶ片割れの可愛いさ半端ないけど!

「お、おう!だけど、俺は今すぐくっつきたいの、スクと!」

とりあえず、抹殺云々はもうどうでもいいや。
いやよくないけど。それよりも少しでも早く、片割れを傍に取り戻したかった。

だってよ、まさかの酔ったらキス魔になるとか、俺ですら知らなかったし!
キスをねだる色気に俺はすでにティッシュ一箱使いきった。よく俺、出血多量で倒れてない、偉い!
もともと、あの道着は誘ってるとしかいいようのない、胸パッカーン具合だけども、うすく桃色に色づいて…若干飲みきれなかったお酒が垂れてるのとか、もう、ね、ね!
遠くでみてるだけでも、動悸息切れとまりません!

でもだからといって、なんでちょみ!?

「えー、でもおみず…」
「すくっ、水なら俺が飲ませてあげるから、ね?だから俺の隣に戻ってきてーーー!」
「やあ、ティメ、いちいち、叫ぶから…あたまいたくなるのお」
「がーん」

ようやく少し冷静な思考を取り戻し、まずは奪還とやっきになるが、なぜか俺の傍には近寄ってくれない。
あ、あんなデレをみせてくれたあとにこれはない。
いわく、煩い。耳が痛い。頭痛くなる。だそうだけど。
そうはいわれても、これが俺の標準装備だからどうしたいいんだよおっ。

そもそもみんなで新年会しようという話を持ち出したのは誰だよ…こんちくしょう、ああ、俺だよ、コノヤロウ。
そりゃー、俺様としては、愛する人と二人っきりで、のんびりまったりできたら最高だったけど!
だけど、やっぱり…たまにはみんなでどんちゃん騒ぎするのもいいかなーと思ったわけです。
そういうの、なんだかんだいって、俺もスクも大好きだから。
他のヤツがいるとそう簡単にスクは甘えてくれなくなるけども。
それでも、はにかむスクの可愛さは半端ないからな!そーいうのもたまには悪くないかなって思ったわけです。

あと、ちょびっと…そういうどんちゃん騒ぎなら、普段絶対飲まないお酒、飲んでくれる気がしたんだよなあ。
そういう誘導がうまいアルとかもいることだし。
赤信号みんなで渡れば怖くない、じゃないけど…どんちゃん騒ぎだからこそ、できることもある。

最初は飲むのを渋ってた片割れ。
でも、雰囲気というものの力は壮大で。
むしろ、そういう雰囲気の中「あ、でもスクは飲まなくていいよ…?苦手なんだろ?」といったことが決定打となった。
「別に飲めないわけじゃ、ない!」と言いきったスクは、煽るように飲み始めてしまったのだ。

とろんと蕩けはじめた瞳に、思わずガッツポーズをとりたくなったのだが。
神さまはやはりそんな手を使っちゃいけないよとでもいいたいのか。
酔いだしたスクは、さっきからちょみの膝にのっかったまま、動かない。

「う、うぅ…そ、そのな!ちょみにばっかりかまってると…つうか、ちょみ独占すると、ほら、ミラがカワイソウじゃね?」

お前の大好きなという序言葉は咄嗟に呑み込んだ。
これ以上、自分にダメージをくらわすわけにはいかないからな!
決して今頬を流れてるのは涙ではない。汗だ!男の勲章だ!
そんな俺の葛藤なんて知りもしないであろう兄貴分の男は、豪快に一升あまりの日本酒を飲みほして、今や気持ちよさそうに寝息を立てており、放置していても何の問題もないことはよーくわかっちゃいる。わかっちゃいるが、それでもほんとうはちょみはこの人の傍にいきたいはずだ、おそらく、たぶん。

俺が咄嗟に思いついた言い訳に、必死に首をぶんぶん縦にふってるちょみ。
スクはそんな兄貴分をじーっと数秒みつめたあと、「なら仕方ないね」と案外あっさり引いてくれた。

お、も、もしや、ちょっとお酒も抜けつつあるのか。
どこか、しっかりとした口調に、少しだけ安心する。
というか、これ以上スクの可愛いところは他のやつらに見せたくない。
今すぐ撤退だ。あとは大人たちでくんずほぐれつでもしてくれればいい。

「よし、スクかえ」
「アルー!じゃあ、アル、ちゅう、しよー?」

と、鼻息荒く手を伸ばすが――
一気にまっさかさま。
なんだ、このジェットコースター。
一瞬にして、もっと危険地帯へ突入したじゃねえかああっ。

「おやおや。私としては貴方の可愛い姿を堪能できるのはやぶさかではありませんが…完全に潰れたもう一人のツンデレがどういう反応するのか、ちょっとそのあたりの観察に専念したいのですよね。貴方たちをからかうのは大変楽しいですが、どうせ貴方たちはほっとけば勝手にバカップルですから。こっちの修羅場のほうが見てて見応えはあるんですよね」
「うー、でも、アルのがちゅう上手そうだし」
「まあ、それは事実でしょうけども」
「おい待てやコラ!誰が誰よりキスがうまいって!?」
「私にとっては、どっかの本能馬鹿と比較されるだけでも十分屈辱ですが」
「あ、る、てめええっ、いやもうそのあたりはどーでもいいから。あっちの人たちが気になるなら、どうぞ俺らのこと放置してくださいお願いします!!」

スクはさっさとちょみの膝から降りると、テレビの前のソファーとダイニングのテーブルの間にいつのまにか椅子を設置し、のんびりメモ帳を開いていた男の背中にしがみついてしまった。
今日は一応、16歳以上の飯全員集合だよと、俺とアルが半ば無理やりさそった大人たちもいる。
俺はミラとちょみだけで場を和ます要員はそろったと思ってたのだが、アルの本命はむしろ32歳のおっさんたちのようで。
どんな技術を使ったのか知らないが、三人ともしっかりちゃっかりこの場に呼んでいる。
だが、32歳のおっさんたちは、最初から俺らになぞ興味はなかったのだろう。
最初の最初、いろいろちょっかいかけられた気もするが(相変わらずおっさんどもは人を挟まないと、緊張するのか。いい加減にしろとこっちはいいたい)…気がつけば、ソファーでのんびり過ごす俺らと、テーブルでなんか変な空気出してるおっさんたちに分かれて飲んでいた。
お酒の力って偉大。

せっかく分かれた以上、俺としては、出来る限りおっさんどもとは関わり合いたくない。
どうせ、碌なことにならないのはわかってる。
もうそのあたりのことは、このオタクに任せて、俺はさっさと帰りたい。帰りたいんだ。

「あれ?ミラくんとちょみくんはもうダウン、したんだ」
「え、あー。はい」

そんな俺の願いむなしく、にわかに境界線が騒がしくなったからだろう。
ほんわかオーラを漂わせたおっさんがにっこり俺らに声をかけてきた。




~~~
新年早々、ティメ不憫フラグ^q^q^
酔っ払いスクは前々から書きたかったのでまろたは大満足です^q^q^←
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