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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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置き土産ラストは、ブログ連載に戻ります^q^q^
きっと今頃うまくいってたら、印刷の鬼となっていることでしょう^q^q^rz
まだもしかしたら、必死に最後の章とか書いてるだろうな。うん、その可能性のが高い^q^q^q^←

ちゃんと15日には戻ってきますよー。
戻ってこれなかったらそれはまろたが卒業を断念したと同義になってしま(ごふっ


さて。
「がまんしなくても欲しいだけやるよ」の続きになります。
ティメVSクロウなのですが、なりちゃの台詞をもらってきたら、とんでもなく素敵な戦いになったよ!もういっそ台詞だけみてくれてもいいからね☆





えこぽい




――さようならだよ、ティメ

唐突に、響いた声。
どんと、腕の中の体温を突き離していた。

怪訝そうな、顔。
一瞬、だぶった。

「おれ…いかなくちゃ」

なぜ、コイツをほっとけなかったのか。
そんな単純なことから、俺はずっと目をそらしていた。

「おい…」
「わりぃ」

代わりにされていた。
だけど、俺だって、きっと――代わりにしてたんだ。
何かと重なる部分も多かった、二人。
全然似てねえ…だけど、何かが似てた。
俺は、そこに縋っちまっていたのか。

――僕はお前のそういうとこに耐え切れなかった。だから消えた。ほんとはボクだって消えたかった。

ぞわっと、背筋が粟立つ。
消えたい、そうアイツはいっていた。
その理由は、紛れもなく、俺だった、はずだ。
俺は、そこから、逃げちまってた。

「俺、いかなくちゃ……」

俺の言葉に何か、察したのか…呆れたように小さくため息をつく不良教師。
しっしと追い払うジェスチャー。
俺はそれに何かいい返す余裕すらなく、駆けだした。

怖い。
アイツが消えちまうかもしれねえ。
そのことを思い出しただけで、どうにかなりそうだ。

そう思うなら、手を握ればよかったのに。
振りはらわれてでもいい。
何度だって諦めずに…それが、俺だった、はずなのに。

――ティメのそういうとこが嫌いだ

はっきりとした、拒絶。
これまでだって、嫌いとは言われ続けてたけど。
吐き捨てるようにいわれたそれに、俺は向き合えなかった。

――もうティメを解放してあげる。ティメは一番ティメが居心地のいい場所にいけばいい。ボクなんかのこと忘れて

忘れられるかよ。
忘れられるはずもねえ。
そんなの、俺にとって一番の不幸なことじゃねえか。
一番愛する人のこと、忘れるなんて。

そう、思うのに。
俺は実際には、逃げていた。
スクから――、一番愛する大切な存在から。

そうして、気楽な場所にいっちまってた。

「スクっ」

背筋の気持ち悪さが消えない。
耳の奥で、ばいばいと微笑むアイツの声が響く。
それは、とても微かで、消えてしまいそうで。

「おやおや。校内は走ってはいけないんじゃなかったのか」
「…クロウ、先生」

ふと、声をかけられて、足が止まる。
そこには、やけに嫌な笑みを浮かべている一人の先生。

「スクのこと、知りませんか?」

なぜだろう、この人ならスクのことを知ってる気が、した。

「…あぁ、知っていると言えば知っているな。だが、もう会えないぜ」

くつくつ嗤いを隠しもせず零す男。
ぶわっと怒りが、込み上げた。

「……どういう、意味だ」
「そう殺気立てるな。俺をどうするつもりだ?」
「スクの居場所、教えろ。それだけでいい」

殴りかかりそうになる拳を、必死に抑える。
コイツは知っている。
スクのことを、そして――スクがああなっちまった原因さえも。
そういう直感だけは、外したことがない。

「…教えてやってもいいが、会えないぞ?」
「アンタと言葉遊びなんか望んでねえよ!いいから教えろよ!」
「ククク、言っておくが、アイツが望んだことだ。俺は手伝っただけだ」

今すぐにでも、ぼこぼこに殴りたい。
だが、それよりも、今は――スクを、スクの傍にいきたい。
もう、俺に笑いかけてくれなくてもいい。いや、それも耐えがたいけど。
だけどとにかく、アイツがそこに居てくれることを、確認したい。

すっと体をどける、先生。
その先にある、一つの扉。
ここに、スクがいるっていうのか。

「………自分の目で確かめてみろ」
「スク! 居るのか? ……スク……」

一気に温度が冷えた声が、背中にささる。
だが、そんなもの、気にせず…暗闇の中、片割れを呼んだ。
だけど、声はかえらない。

心臓が破裂しそうだ。
どうして、返事してくれないんだ。
なあ、スク、ここに、いるんだろう?

「すくっ」

暗闇の中、一瞬、淡い光が照り返した気がして目を細める。
慌てて駆け寄る。
途中で何かに躓いて転ぶが、それでもただ前へ。
光の源は、ソファーに散らばる金髪だった。

「…おい、スク、起きろよ。こんなとこで寝るなんてお前らしくない」

声が、震える。
無様にも、震える。
どうして、なあ、どうして、返事、してくれないんだよ。

「そいつはもう起きない」

代わりにかかる、声。

「…お前が、なにか、したのか」

振り向きもせず、言い放つ。
もはや、それは確信だった。

うすら闇に慣れた目にうつる、紅い鬱血の跡。

――ボクは弱いんだ。ヒトリになるかもと思ったら、耐えられない。だから…誰でもいい。慰みが欲しい

そういっていた、片割れ。
カウンセラーを名乗るコイツがその職を利用して、ふさぎこんでたスクに近づいたっていうのか。

「言っただろ。手伝っただけだと」
「てめええええっ!!」

胸倉をつかみ上げる。
もう、我慢なぞ効きそうにもなかった。

「……っ。元凶のくせによく吠える」
「どういう意味だ!?」
「………これを見ても何も思わないのか?」

苦しげに一度眉をひそめたが、それでも、口元に浮かぶ笑みは消えない男は――、一つのリモコンを取り出した。
ぷつんと、小さな音をたてて、闇には明るすぎる光がともる。

勝手に再生されるやりとりは、嫌でも見覚えがあるものだ…った。

――ティメのその優しさが、僕には毒だっていい加減気づいてよ。お前のその優しさに酔いすぎた僕は、その好意が少しでもほかに向いてるって思っただけで、壊れたんだよ

ああ、まさか。まさか――

「スク、が、見てた、とでも云うんじゃないだろうな?」
「どう見てもそうだろ…お前に愛されないと悟ったこいつは自らを閉じた。自分から消えることができないといって、だから、俺が助けた」
「ああぁあぁぁぁああッ!」

がっ、と鈍い音が響く。

「はぁ、はっ、スク、をかえせ、返せよ!」
「……っ。暴力か? 言葉で対抗できないからといってすぐに振るう。全てお前が悪いというのに!!!」

黒を纏った男は、初めて言葉を荒げた。
全て、お前が、悪いのだと。
そう、叫ぶように。

「有りえないくらい、綺麗にハマったよ……責任、取れよ」
「っ、なにを」
「自覚がないとはいわせない。知っていたのだろう?この子が壊れかけていた、ことを――愛があるんだろう? だったら、その愛で救ってみろよ」

ああ。そうだ。
片割れはいっていた。

俺の好意が他に向いている、と。
スクは、気づいてた…?俺とツフルのこと、を。
だから、だから――っ、あ、んなこと、いっていた――?

「…ッ! ……、スク、スク。起きて。起きてくれ、スク」

――お前の慰みだけはいらない。絶対に

そう、笑っていたスク。
だけど、その笑みはとっても悲しくて…きっと、あれは俺に発してくれた最後のSOSだった。

俺はいわれた言葉にショックを受けすぎて、ちゃんと意味を考えようとも思わなかった。
アイツは、ずっと、いろんな信号だしてくれてたのに。

「ぜいぜい頑張るんだな。自らの過ちから壊れろ!」

遠くで、誰かが、何かをいっている。
でも、そんなの知るか。
ただ、ただ…俺は、おれは―――スクが傍で笑ってくれれば、よかったのに。

――ばいばい、ティメ

俺にはその声に応えることは、できそうにない。





~~~
「有りえないくらいハマっちまった。責任取れよ」Fortune Fate

そろそろ台詞選びが無理ありますねー^q^q^
そして台詞の9割なりちゃから拝借…だって、そのまんま台詞並べるだけでいけそうだったんだもの^q^q^
…ごめんなさいorz

さて。
いろいろ語りたいことはあるけど、それについては舞い戻ってから語ります…!
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