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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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下の①の続きです。
スクの動作に一喜一憂するティメは書いててとっても楽しいです^^(良い笑顔

でもほんとはスクだってティメの行動に一喜一憂してるんだよ…!^^(もっといい笑顔





「あれ?ミラくんとちょみくんはもうダウン、したんだ」
「え、あー。はい」

そんな俺の願いむなしく、にわかに境界線が騒がしくなったからだろう。
ほんわかオーラを漂わせたおっさんがにっこり俺らに声をかけてきた。
残り2つの頭は仲良く机に突っ伏してる。
飲み比べでもして、まわったのか。
唯一の生き残りのおっさんの手には、アイスが乗ったグラス。
おそらくジュース系のサワーかなんかに、バニラをのっけって飲んでるんだろう。甘党なこの人なら。
そんなにアルコール度の高くないお酒を飲んでいるのか、少し頬に赤みはさしているが、まだこの人は酔ってるわけではなさそうだ。

ん?つかちょみ?
いつダウンしたの?
と、後ろを振り向けば、いつのまにやらミラの肩に寄りそうようにして肩をのせてるへたれ金髪の姿。
ちゃんとミラには毛布をかけてるあたり、そこらへんはぬかりないよなあ。
……ほっといたら、幸せそうなのって明らかにあの二人だと、俺は思いますけどね!

「あー、それ、おいしそう」
「ん、スクくんも飲む?」
「わー、ありがとうございます」
「ぎゃー、スクはそれ以上飲まないで!」

悔しくなんてないんだからな嘘です悔しいです。
俺もスクとはやくいちゃいちゃしたいです!
心の奥底でそう叫んでいれば、なぜかスクの手には一杯のグラス。
アルの首にコアラよろしく抱きつきながら、お酒煽るとか絶対やめて、まじやめて。
アルも傍観してないで止めろよっ。
これ以上この子酔わせないでえええっ。

「――かえせよ、てぃめ」
「だめったらだめ!もう帰ろう。ほんとに帰ろう。俺ここにいたら無事に帰れる気がほっとーーーんどしないの」

さっと、スクの手からグラスをとりあげる。
今更ですが、俺らは缶で飲んでたってのに、なんで大人たちはグラスで飲んでるんすかっ。
つうか、結構これ、度数高いって!ウィスキーにバニラのっけるとか、どういう飲み方してんの!

「やー、かえらないー」
「なに、なんでそんな駄々っ子モード?いいから帰ろうよ、ね?おうちでスクが好きなデザートなんでも作るから!」
「あはははは、ティメくんってお母さんみたいだねえ」
「お母さんいわないでええっ」

とりあえずアルからスクをひっぺがそうと…手に持ったグラスをテーブルにことりと置く。

「…ほんとにな、さっさと帰ればいいものを」

置いた瞬間。
ひやり。
冷気が全身を刺した。

「――あー、えと、騒いでごめんなさい。今すぐ帰るんで」

ちょおおおっ、今まで机で突っ伏してたおっさん二号!
なんでこのタイミングで起きるの!?

「いや、いいところに来た…お前はどうやら酒に強そうだな」

にっこり笑わないでー!
怖い、怖いったら、ないです。
酔いのせいなのか、なんなのか、目が据わってますよ!

「強くないんで、まったく強くないんで!俺今日は自制して飲んでないだけですから!」
「ほう、みんなが楽しく飲んでる場で、一人だけ酔わないつもりか、ああ?」

なんか変なスイッチ入ってる、入ってるってば!
助けてー、と唯一の望みのおっさん一号、ノンパをみるが。

「そうだねえ。せっかくツフルがいってくれてるお酒だもん。飲んだらどうかな?」

にっこり笑顔で突き放しやがった…!
それは好意なの?悪意なの?前者であって欲しいと心から願うが、俺には判別つかないんですけど…!

「うっさいな…頭に響くだろうが」

どうやってこの場を切り抜けよう、そのことに頭をフル回転してれば、とどろく血を這う声。
って、一発変換怖すぎ!でもなんかそっちのが微妙にあってるかもしれない、そう思わせるような声。
やーーーーっ、ほんと次から次へと、なんでこのタイミングだよコンチクショウ…!

「やっと、お目覚めか。まさかジン4杯でダウンするとは思わなかったぞ」
「…そういうお前こそ、ほぼ同時にダウンしただろうが。はっ、いいとこみせれなくて残念だったな」
「別に俺は飲み比べなぞするつもりは端からなかったがな。どっかの負けず嫌いが絡んできただけだろう。それで勝手にぶっつぶれてたらいいざまだな」

ええええっ、この人たち、ほんと何してんの?!
馬鹿だろ、馬鹿!お酒はそんな風に飲んじゃいけません!!
と、叫ぶだけの勇気は今の俺にはありません。
…い、今のうちに、さっさと切り抜けようじゃあないか。
そろりそろり、抜き足さし足でテーブルから離れようと、一歩踏みだした瞬間。

「ふふふ。ツフルもクロウもお酒、昔からちょっと弱いんだよね」

可愛いなーとでも語尾につけそうなおっさん一号の言葉に、さっとその視線が集まる。
イコール、その延長線上にいた俺にも。

「ティメくんのがやっぱり二人より強いのかな、やっぱり最強だから」
「ぎゃーーーーーーーーー!やめて、そういう形でこの馬鹿おっさん二人を刺激しないでえええっ」

ぎらり、肉食獣の目が4つ光ったと思ったときには時すでに遅し。
がっちり両脇をホールドされてしまったのです。アーメン。

「良い具合にダシにされましたねえ」

おーい、そこ!のんびりメモとってる暇あったら俺を助けろ!まじで助けて!友だちだろう!?

「……ねえ、アル。ちゅう、しよ?」

って、スク!?
なんで、なんで、いまだにアルにくっついてキスねだってるの?
俺は、俺のことは!?

「…は、ぐっ―――んん?!」

そう叫ぼうと思って開いた口には、遠慮なく瓶がブッ刺された。
喉が、焼ける。味云々より、熱い。痛い。ぐらぐら、する。
ちょおおおっ、これ、何の焼酎ですか!?す、すっげえ、き、つぃ…。
ぐらつく視線の隅っこで、ほんのひとまたたき、スクと目があった…気がした。
真黒な瞳に何が浮かんでいたのか、視線が定まらない状態ではよくわからなかったけど。
そのまま、スクがアルにキスをしたところで俺の意識は真っ暗闇に染まっていった。





~~~
「飲まなくていい。苦手なんだろ」 Fortune Fate

お題小話のつもりが、普通に一本の短編なみに書いてる件^q^q^
そして、続いてしまった件^q^q^q^
ほんとはもう、ほとんど書きたいとこ終わってるんですけどね。
ちょっとだけオチつけます。

おっかしいなー、お酒飲んでちゅうしてーっていうスクを書きたいだけだったのに。
いろいろ書きながら妄想膨らんでこうなってしまったよww

スクがちょみやアルにからみにいくのは、妬いてほしいからなんだよというベタッベタなオチですみません^q^
きっと最初、ティメは案の定絡まれてたんだと思うwwそれみて、むくれたスクwwしかも子ども扱いで酒飲まなくていいよといわれてカチンときたようです。
でもちょみにからみすぎると、ミラに悪いという自制も働いたようです。
結果:スクはアルにはいろんな意味で甘えれるといいなという妄想込みで、アルにちゅってしちゃいましたww
頬に、なんですけどね。きっとティメの角度からは唇に見えたということでwwww←

ティメが不憫なのは、なんかなりちゃでの不憫ティメが乗り移ってる感じがしますねー。
一応ここから、ちょっと鬼畜(というかヤキモチにかられた)ティメが降臨予定ですww

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