忍者ブログ
こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
[515]  [514]  [512]  [511]  [510]  [509]  [508]  [507]  [506]  [505]  [504
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


こちらではお久しぶりです^q^
あと10分で1カ月書きこんでないことになることに気付き、とりあえず置き場所に困った小話を投下ですwwww


名もなきオリキャラ注意!
いろいろ身内ネタ注意!
なんかよくわからん雰囲気になってしまった注意!


飯飯です。
いろいろ自由に考えてもらえると嬉しいです^^







=意見文=


「はい、どうぞ」

紅茶に焼き菓子…今日は妻が贈ってくれた特製スコーンをあわせ、パソコンとにらめっこしていた先生のマウス横にトレイを置く。
コトンという音に反応したかの人はゆっくりこちらを見上げ、にこり微笑んだ。

「孫先生…いつもありがとうございます」

そのコトバに、ついこないだまでの日常を思いだしたのはどうしてだろう。
とてもじゃないけど、目の前のこの人と、あの人は似ても似つかないというのに。
ああ、そうか。あの人がこの人のように、ふわりと優しい雰囲気を持って接してくれていたからだ…と気づけば、少しくすぐったく、だがやはりちょっと寂しかった。

これでよかったと心から思う自分もいる。
だけど、やっぱり、ほんのちょこっと寂しいと思うようになってしまったのはいつからだっただろう。

「どうにもこっちの校舎は静かすぎて…先生の紅茶にいつも癒されてるんです」
「あはは。文学が畑の人には、科学の匂いが充満する理科棟は肌があわないですか」
「あ、いえ。そういうつもりじゃないんです!」

そんなぼんやりとした思考とは、別の空間で慌てて両手をわたふたさせる、まだまだあどけなさが残る彼女は…20代前半くらいの年頃だろうか。
国語教諭である彼女の、本来の研究室は司書室の隣に在る。
だが、ちょうど図書室の内装工事のため、国語科準備室が使えなくなってしまって…空きがあった理科棟に臨時避難することになった。

それは生物準備室の隣で…もともと文学も好んでいた僕は気がつけばよくこの部屋に出入りするようになっていた。

「ところで、何をそんなに真剣に打ってたんです?」

空いてる席に座り、何気なくモニターをみる。
そこらへんに資料と思われる紙を散乱させていることからも、見られて困る成績書類系統ではなさそうだ。
ならば、おそらくは授業で課した課題の資料化であろう。

「ええ、こないだ、ちょっとした意見文を書いてもらったんです」

その予想はどうやら当たっていたようだ。
「最近の子はどうも自分の意見を文章で表すということが苦手みたいで」と苦笑を浮かべる先生に、ああ、確かに一番大事な気持ちとか想いとか意見って言葉にしにくいんだろうなとぼんやり、思う。

「全員の意見文を匿名ではありますが、一枚の紙にまとめて返してあげることで、いろんな書き方を知ってもらおうと思って」
「それはおもしろそうですね…どんな議題なんです?」
「『生きるためであれば悪事を働いてもいいのか』です」
「へえ…なかなか難しそうですね。大人でもそう簡単には応えられない問いでは」
「はい。でも、答えがはっきりしない題のほうが、いろんな意見が見れていいかなと思いまして」

どうしても来週までに生徒に配布したいんですけどね、とカレンダーをみる視線の動きに従って、首を動かせば…そういえば来週から学年末だったかと思いだす。
学年末まで一ヶ月を切ったこの時期、教師は多忙を極める。
よく師走っていうけど、学校の先生に限ったら…特に入試とかも絡む高校とかになれば、余程この時期の方が走らなければならないかもしれない。
まだ非常勤である僕にはそこまで入試関連の仕事は関わってこないから、悠長にしてられることもあるが、進学係になど当たった先生は、それこそ忙殺されるかもしれないなと思わずにはいられない。
そのタイミングでも、こういう仕事をまじめにこなすこの新人先生は、尊敬に値する人だ。
でも…その題はちょっと高校生には残酷だな、とも思う。
特に……あの、

「あ。そういえば、孫先生は6組の担任でしたっけ?」
「はい、そうですが…」
「6組、一人だけまだ課題文出してくれてないんです…滅多に締め切りとか遅れない子なんですけど――もし、ホームルームとかでみかけたら早めに持ってきてもらえるよう声かけていただけませんでしょうか」

折しも、ふと思いついたのは一人の子どもだった。

「ええ、もちろん構いませんよ。それで、その生徒は?」

はたして、告げられた名前は、想像通りの名前だった。




「こんなとこにいたのかい?」

風邪ひくよ、と声をかければ、ゆるゆるとこちらを向く一人の子ども。
成績は常に学年5位には入る子だ。成績優秀な子に珍しく、授業を舐めている様子はみられない。課題もすべて出すし、規則を破っているところを見たこともない。
絵に描いたような優等生だ。だが、だからこそ、こういう課題には向いていないのかもしれない。

「…すみません。もしかしてもう下校のチャイムなりましたか?」
「いや。たぶんあと10分くらいは時間あるかな」

そういえば、この子と一対一で話すことはほとんどなかったな、と思う。
高校にもなれば、あまり担任という言葉も意味がなくなる。
一応ホームルームは担当するけど、せいぜい20分程度だし。
問題児であれば、呼び出しなどの関係で自然と話す時間も長くなるけど、逆に手のかからない子どもほど疎遠になりがちなのも事実だった。

「さっき、国語の先生と少し世間話をしたんだけどね。なかなか難しい課題だよね」

なんとなく、この子と僕は少し似ているのかな、と思う。
そう思えば、少しこの子と話をしてみたくなった。

屋上のフェンスごしにグラウンドをみていた生徒の隣に立ち、かしゃりとフェンスに寄りかかる。
きっと、僕が少し話をしたいと思っていることが伝わったのだろう。
戸惑いながらも、小さく頷く子ども。
僕は小さく笑いながら、ゆっくりと勝手に話だした。

「『生きるためなら悪事を働いていいか』かあ…僕が君ぐらいのときだったら、迷わずダメだって応えてただろうね」

じっと僕の言葉を聞いている子どもは、俯いてしまったために、表情は見えない。
ただ、かすかに「今は…」という問いがまだまだ冷たい空気に混じって消えた。

「そうだね…今は――あえて応えを出すとしたら『ダメ』かな」

僕の応えに、一度だけ肩を揺らした子ども。
何かに耐えるかのようにぐっと拳に力をいれ、でもすぐに力は抜けたことがみてとれた。
次の瞬間には、ぱっと顔をあげ、「そうです、よね」と無理に笑った顔は、まるで鏡のようだった。

「うん。だって、僕にとっての一番の悪事は自分の都合で勝手に「死ぬ」ことだからね」

だけど、その鏡は一瞬で粉々に砕けた。
驚きに見開かれる、瞳。
ああ、やっぱりまだ若いなと思う。

「この課題文の一番の盲点は何を「悪事」と呼ぶか定義づけられていないところじゃないかな」
「………ッ」
「何を持って何を悪と呼ぶのか。自分にとって一番譲れないものは何なのか。そこをしっかり考えないと――この問いの答えは見つからない」

――君にとって、一番譲れないものは何なんだい?

そう問えば、ゆらりと揺れた黒曜石に、強い光が宿る。

「僕はね、僕にとって大事な人が悲しむことが一番悲しい。だから、“大好きな人”たちには笑ってて欲しいんだ」

それを破ることが僕にとっての悪で。
だから、僕にとってその問いはNOなんだ。

「もちろん、生きるために人殺ししていいのか、とかになるともっと複雑になってくるけどね…でも、ここで問うているのはきっとそういうことじゃないかな」

まだまだ僕が生きてきた年数の半分しか生きてない子どもは、それでも、ひたすらまっすぐにこちらを見つめ――僅かに口を動かした。
読唇術なんて持ってないから、この子が何を呟いたのかは分からない。
だけど、少しだけ迷いが昇華されたのかな。

下校のチャイムにあわせて、頭を深々とさげ、最後にはにかんだ笑みを見せた子どもは、結局自らの応えを語ることはしなかった。
でも、なんとなく、彼ならちゃんと自分の答えをもう見つけられるんじゃないかな、と思う。





「ほんと、どこまでも偽善者だな、アンタは――相変わらず」
「そうかな。むしろ、僕は欲張りものだよ。世界で一番」

だって、あの子に語り掛けたのは…もちろん、教育者としてということもあるけど。
もう一つ、あの子にはしっかりして欲しかったんだ。
そう笑えば、およそ僕の真意は読めたのか、僅かに口角を上げるカウンセラー。
うーん、やっぱりお前にその職はとっても似合わない気がするのは僕だけの感想なのかな。

「…確かにアンタはそういう人だったな」

屋上に先客がいたのは知っていた。
どうしたの、と問えば、別に、ときまりきった応え。
あの人と痴話げんかでもしたのか、はたまた仕事を待ってる間に昼寝でもしようと思ったのか。
とりあえず風邪だけはひかないようにね、と微笑めば、俺は医者だというぶっきらぼうな応え。
応えてくれるだけ、随分気を許してくれてる証拠なのだということは僕だけが知っていればいい。

「たまには、家に帰っておいでよ。あの人と一緒にとか、きっと悟天が喜ぶ」
「……………御免被る」
「あー、あの子もきっと、そういうのを望んでるんだろうね」
「……他人のことなぞ知るか」

ほんとは昔から、家族というものにだけはどこか弱かったお前。
だからこそ、家を飛び出していったお前。
そのまま何十年と連絡を寄こさないのだから――その無事を報告する身にもなって欲しいな、たまには。
放浪癖など、変なところ父さんに似るなといってやりたい。
ようやく母さんも落ち着いてきたけど、それでもやっぱり寂しいのだと思う。

そんなどこまでも他人より家族だったお前の唯一の特別がきっとあの人だった。
双子の僕が惹かれるのも当然の成り行きだったのかもしれない。
だけど、僕は…彼も含めて、みんなが笑ってくれてるのが一番なんだよ。

それも、きっと僕だけが知ってればいいこと。
そして、きっとお前だけは知っているだろう、こと。




~~~
いろいろ身内ネタすみませんでした…!
一応ノンパ以外、誰が誰だかは明記はしてないから、好きに読んでもらえたら幸い…!で。以下にちょっと解説…という名のなんとなくの妄想^q^
















えと、クロウとツフルがつきあって、バカップルになって、しばらくたってという前提。
クロツパバカップルについては、某さんたちに丸投げwwだって某さんたちが書くととってもおいしいんだもん!^q^q^はあはあ
ついでに、クロウとノンパが双子です。この設定、まじで素敵なんだ、某さんとか某さんが書くとその素敵さが倍増するんだ…!はあはあh(ry


こほん。
えーと、で。
うちのサイトでいくと、ツフルとティメは関係を持ってるのですが、それも上記の関係が成立したことによって自然消滅。
ある意味、いろいろ落ちつくんですが、ずっと蚊帳の外におかれてたスクは自分が知らないうちにいろいろ問題起こって、しかも解決されて、なんかもやもや。

で、なぜかそのもやもやを払しょくしてくれそうだなーって思ったのがノンパだったんだ。
ある意味一番スクと近しいのがノンパだなーって。もともと似てる設定ですがww
ギリギリまで実は蚊帳の外にいやすい(というか渦中の人だけど、あえて遠ざけられるイメージかなあ。自分から踏み込んでいかないと、巻き込まれ型ではない気がするんだよなあ。)とか、双子設定でいくなら、尚更…手のかかる弟持ちというとことかね!(……そこがかって声が聞こえた気がする)
とりあえずいえるのは、優等生とノット優等生の双子とかまろたほいほいすぎるんだぜwwww

でも二つの双子の違うとこは、きっとティメスク双子は、スクのが劣等感持ってて、ノンクロ双子はクロウが持ってることかなー。
だけど、ほんとはノンパもいろいろ思うとこあるとおいしいよね^q^q^


ノンパはやっぱり白でも黒でもないとまろたは萌えるww
ん、これはもしやアルポジに近いのではとも思うけど、アルとは違って、自分も組み込んでのみんなの幸せを願ってるイメージ。
だからこそ、スクが悩んでるとティメに影響して、それが図らずともクロツパにも影響しそうな気がして(なんかいつもと逆パターンだよね^q^)、スクに檄をいれてくれたって感じかも。
あとは、やっぱりほっとけないんだ。いろいろと。



まだまだこのあたりはほんとは模索中なので、これからいろいろ変わるかもだけど。
とりあえず、ノンパとスク、ノンパとクロウを書けたので書いた本人は勝手に満足しました^q^




よーし、ようやく鬱思考が消えてくれそうなので、そろそろストレートなティメスク書くぞー。最近ティメがいろいろ不憫な気がするので、たまには幸せな二人を書くwwww
PR
カレンダー
04 2025/05 06
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
リンク
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]