こんにちは、はじめまして。マロンといいます。
ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。
今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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あけましておめでとうございますー!
でも寝るまでは気持ちはまだ22年内…というわけで、一応三日更新のラストとして、お題いっこ進めますー。
まったく御年賀とは関係ないですが…ww
本年もどうぞよろしくお願いいたします…!
が
きえたい
きえちゃ、だめだ
ふたつのこころ
はやく、はやくと、せかしていた
「…すごいものなんですね、協力費用って」
「まあな。心理学とはギリギリの精神状況におかれたときにどのような反応をするのかといったことも調べたりするからな…それはさすがに、ペイを弾まないと誰もやりはしない」
質問用紙と交換で渡された給与ともいえるもの。
それは今までにみてきたどのバイト求人とも比べ物にならない金額だった。
定職ではないけども…これで少しでもお金を稼げたら――最低限一カ月、一人暮らしできるだけ貯めれたら、家を出よう。
アルたちにもこれ以上迷惑かけれない。
できれば、遠い地に一人引っ越して。
はやく、はやく…ここから、離れたい。
じゃないと、まだ求めてる。
僕は眠ってしまっているのに。
それでも、アイツへの想いは消し難いのか…いまだじりじりと胸の奥底を焼き続けている。
このままでは、ほんとうに、ぼくは駄目になる。
「そんなに消えたいのか。一応愛されているのに?」
「……ぼくは、我儘なんです」
気がつけば、すぐ傍らで頬を撫ぜている先生。
びくり、震えが走るが、何事もなかったように、平静を装う。
この人は少しでも気を抜けば、ボクの精神を削る質問を発してくる。
だけど…それにも――嵐と思えばよかった。いずれは、終わるのだ、と。
すっと、目を閉じる。
そう思えば…ゆるゆる撫でられる指の感触は心地よさすら運んでくる。
いっそ、このまま溶けて消えてしまいたい。だけど、まだダメ。ダメなんだ。
ミラ兄に、アルに…みんなに、迷惑かけたくない。
ああ、でも…メイワクというのは、今この状況そのものをさすんじゃないだろうか。
いっぱい、心配かけて…いっそ、もとから、ぼくなんかいなければ…その心労すらもなくなるかもしれない。
…ダメだ、そんなこと、かんがえちゃ、ダメだ。
ああ、でも、でも、でも。すべてわからなくなったとき――それはなんて甘美な崩壊だろう。
そろそろだろうなと、他人事のように思う。
ボクがここに居られるカウントダウンはあと、どれぐらい?
「ボクはティメの唯一が欲しい。そう願うボクにとってアイツの中途半端さはもはや痛みでしかないんだ。このまま一緒にいたら…きっと、ぼくだけじゃない。アイツ自身もぼくが、だめに…する」
「お前を数日みてきたが…やはり、そのあたりがよくわからんな。まぁ、あるかたちでしか愛せないのなら、その心を捨てるのも悪くない。そう、お前が自分で思っているほど、あいつを愛してないんじゃないか?」
そっと、目を開ける。
言葉と裏腹に、とても優しげな表情を浮かべている、先生。
ああ、でもきっとそれはうわべの、くっつけたものなんだろうなあと、思う。
そうだ。この人は、ボクが壊れる瞬間を待っている。
「あはははは、そっか、そうみえるんだ。カウンセリングのセンセーには、そうみえるんですね」
だから、ボクも綺麗に嗤って、みせる。
「ボクは僕が壊れて初めてわかったんだ…どれだけアイツに依存してたか――貴方が言う、あるかたちでしか、なんでしょうけども。こんな歪な形、ボクだけが知ってれば、いい」
これは、このままボクが墓場までもっていくココロだ。
すべてぽっかり抜け落ちた中でも、しつこく残ったココロ。
「これを愛してないというならば、そう定義づければいい。そんなもの、言葉遊びでしかない」
ああ、そうか。
結局、僕が逃げたのはボク。
こんなココロに耐えられなかった。
ただ、それだけ、だ。
さすがカウンセラーの先生だね。
こうやって、自分と向き合わせていくのがお得意なんだ。
「君の心は…思ってた以上に限界のようだね」
すっと、頬を撫でていた指が離れる。
かちっと、押される、何か。
てっきり、…人の心を蹂躙したあとは、カラダも暴くのかと思っていたのに。
昨日や、一昨日の、ように。
そして、どんどん…腐らせていくんだ。
甘い痛みを…感じさせないほどに、優しく、やさしく…。
「これ以上、その際に立ち続けるのも…つらいだろう。そろそろ最終打をプレゼントしよう」
もはや、快楽すらも、なんとも思えなくなってきてる自分にそれは意味のないものになりつつ、あるけども。
それ以上に何を、くれるというのだろう。
「これを、見るが…いい」
薄暗い室内に、ぱちっと宿る光。
真白なそれは、目に痛い。
「…っ、」
ゆっくり光が像を結んでいく。その先に、映されたのは――
『――おれは、どうしたらいい』
縋るようにツフル先生に抱きついていた、片割れ。
『…さあな。俺には何ともいえない――だが』
その片割れに伸びる二本の腕。
抱きしめ、抱きしめられる、二人。
『お前が望むのならば、くれてやらないことも、ない』
『…はっ、いつもと、立場逆転、だな』
『――お前が縋るというのも、あっていいだろう』
もう、見てられなかった。
視線をそらし、ぎゅっと、目を閉じる。
映像で、見せられれば、嫌でもそれが“ほんとうのこと”だって、認めざるえない。
嫌だ、いやだいやだいやだいやだ。これ以上、みたくなんか、ないよ。
アイツが求めて、求められる姿なんて――いや、だ。
「目をそらすな…これが事実だ」
「――っ、ぁ」
「お前が、」
じぶんで のぞんだこと、だろう
そう、わらう、じぶん。
あはははは、そうだ、そう、のぞんだのは、ぼくだ。
――ティメは一番ティメが居心地のいい場所にいけばいい。ボクなんかのこと忘れて
そういったのは、まぎれもない、ぼくじしん。
がらがらがら
すべて、すべて、きれいに、くずれていく。
さいごの、さいごの、とりですら、こうももろく、かんたんに。
重なる二つの影。
確認するまでもない。
二人は、お互いを必要として、あそこに、いる。
そう。
もう、ぼくは、ひつよう――ない。
ぽろり。
さいごの、なにかが、はがれていった。
「…ねえ……ぼくは――きえて、いい、の」
こえが、とおい。
きょひする、うめきすら――でて、こない。
――スク
一瞬、瞼の裏に兄が浮かんで、消えた。
ごめんなさい。
ごめんなさい…もう、ボクには、耐えられない。
「あぁ、もう、お前は必要ない。すべてを拒絶しろ」
ああ。
なんて、やさしい、えみ。
あったかくは、ないけども。
やさしい、えみ、だ。
ああ。
あったかい、ってなあに。
もう、おもいだせない、よ。
でも、もう――
「そっか……ボクがきえたら、みんな……ぜんぶ、わすれたら、ボクも…もう」
………なにも、かんがえなくて、すむ
ずっと、だいすきだった。
だけど、だいすきってきれい、だけじゃ、ないんだ。
もう、つかれた、よ。
「がまんしなくても、欲しいだけやる……だから、ゆっくりおやすみ――お前が起きるのは俺の『 』だけだ」
「……っ、―――ぃめ、………ばい、ばい――」
できれば、さいごにみるゆめは――やさしい、ゆめだといいな。
~~~
「がまんしなくても欲しいだけやるよ」 Fortune Fate
さて、年末年始にUPしていいものかは激しく迷うところですが、これがまろたクオリティということで御容赦いただけると幸い…^q^q^
とりあえず、今年も飯飯街道(しかも微妙にずれた^q^)を驀進したいと思っていますww少しでも楽しんで頂ける方がいらっしゃればそれほど嬉しいことはないです。
にしても……うちのスクはティメのこと好きすぎである。なんでこんなことになったのか^q^q^
きっとクロウはスクには「優しく」できるんだよね。
以前某さんがおっしゃっていたことに激しく同意なのです。優しくじゃないよ、「「優しく」なんだ。
さて、そろそろティメ動かさないとね!なりちゃ思い出しながら頑張るぜ^^
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