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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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そういえば今日は弟の誕生日笑。
みてるはずないけど、おめでとう!!←

企画も第4弾。
注意書きはおきみやげ①をご覧ください。

学園飯飯。カオス注意!


=After raining=







こんなに自分が弱いとは思ってなかった。
別にティメがいなくなったわけでもない、のに。
ちゃんと、ティメは家に帰ってくる。
その割合は、おかしなことになってるけど…ちゃんと、週に2,3は帰ってくる。
なのに、ちょっと会えない時間が長くなるだけで…あっという間に瓦解していく何か。

兄の大事な友人であるチョミさんに、弱音を吐露したあげく、その目の前で泣いてしまった。
十六にもなって、恥ずかしい。
それに、チョミさんには…ミラ兄が、いる。
わかってる。わかってるのに、甘えてしまう自分がいた。


「スク、ごめん」

心の中で、またか、と思う。
そう思うことにすら、疲れた、とも思う。

「…何時?」
「たぶん、帰れない」
「そう…」

気付かなければ、よかった。
ただ、バイトで長引いてるのだと。
ただ、バイト仲間の家にそのまま泊まってるのだと。
そう、思えてたころが、懐かしい。

「…一応、未成年なんだから、飲み過ぎないでよ」
「おう…わりぃ」

余程、糾弾してしまいたい。
でも、それは許されない。許さない。
ティメが嘘をつくときめたなら、僕も嘘をつきとおそう。
今更この想いを吐き出してしまえば、僕は僕でなくなってしまう。

「スクも、ちゃんと戸締りしとけよ」
「人を何歳だと思ってるわけ?」
「いや…物騒だし。今日はミラ兄、帰ってこれないんだろ?」
「…その点なら、気にしなくても大丈夫」

ごめんなさい。
誰に向けての謝罪かは、自分でもわかってないのに。
浮かんだのは、ごめんなさい、だった。

「チョミさんに来てもらうから」
「…チョミに?」

片割れの眉間に皺がよったのが、わかった。
ほんのちょっとだけ、心が痛んで…ほんのちょっとだけ、ほっとした。

「うん。こないだ…僕が独りになっちゃうとき、来てくれるって。今、ミラ兄忙しいし」

チョミさんは、一か月ほぼ無休で働きづめだったらしく。
でもその甲斐あって、チョミさんの携わっていたプロジェクトが軌道にのったらしい。
そして、その軌道に乗ったプロジェクトの調整にミラ兄があたっているらしい。
しばらくミラ兄と顔を合わせられないのは残念だけど、よかったらお茶のみぐらい付き合うよといってくれたチョミさん。
きっと、僕が寂しがってるの、伝わってしまったのだと思う。

『ミラの兄としての姿、聞けるのは俺も楽しいし』

僕のなんでもない話を、チョミさんは楽しげに聴いてくれる。
やっぱり…独りで過ごすよりは、心許せる人とともに過ごした方が余程孤独も癒される。

「…チョミの野郎」
「いっとくけど、僕がお願いしてるんだからね。チョミさんに喧嘩ふっかけないでよ」
「んなこと…いいか。ちゃんと六時には家に帰せよ」
「どこの小学生の帰宅時間さ…できれば晩御飯ごちそうしようと思ってるから」

そこまで告げて、席を立つ。

「僕だって…一人のごはんは寂しいんだ」

ティメは何か言いたそうだったけど…いえないんでしょう?
言いたいことがあるなら、堂々といいにきなよ。





~~~
ちょっと長くなりつつありますね。笑
短くトントン進めていこうと思ってたのに。

このシリーズで、スクはちょみがミラのこと大好きであることちゃんと理解してます。
むしろ応援してるぐらいでいいと思ってます。
きっと、ミラのこと大好きなちょみだから、逆に甘えられるのかもしれないなー、なんても思ったりも。
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