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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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企画もついに第9弾。
無事、生きていれば、今頃帰国の飛行機に乗ってる…はず。
あれ、でも時差9時間あるから…あれ?笑

注意書きはおきみやげ①をご覧ください。
学園飯飯。カオス注意!


=After raining=






「スク…寝ちまったな」

さて、どうするか。
困ったな…今日はミラもティメも帰らないという。
どっちかが帰ってきてくれるなら、預けることもできようが。

ろくに寝れてなかったのだろう。
寝ないように、寝ないようにしつつも…人の前でこてんといってしまうぐらいには。
それとも、ひと肌が近くにあるからこそ、この子は眠れるのかもしれないな。


きがつけば、寄りそうように寝ていた双子。
ミラはとても微笑ましそうに二人をみていた。
そして、いつのまにかミラも一緒に寝てるんだ。
三人が風邪をひかないよう、毛布をとりに帰ったことだって、ある。
とても優しくて、温かな、記憶の欠片。


「とりあえず、毛布ぐらいもってくるか」

それか、部屋まで運んでやるか?
といっても、さすがに運ぶのは重いか。
起こした方が早いかもな。


「   」

顎に手を当て逡巡してれば、呼ばれた…気がした。
何かを求める、声。
その切実な響きに、思わず耳を近づけていた。




「何してやがる…」

地を這う声。
そのたとえは大変的を射てるもんだ、と思った瞬間だった。

「…ティメか。おかえり」
「んで、まだいんだよ。というかテメェ何しようとしてやがった?」

あえて振り向いて確認するまでもなく。
その声の主は、この子の弟だ。
だけど、いつもより何倍も低いそれは、いつもの能天気さをコイツから奪っていた。

「ここで寝たら風邪をひくと思ったから、部屋に運ぼうかと思ってたところだ」

その原因があまりにもわかりやすすぎて、普段ならば恐ろしいと思うべきところなのに、なぜか俺の中にはゆとりがあった。

「っ、へ、部屋にだと?!お前、寝てるスクになにする…」
「何って、毛布かけてあげるだけだろう?」

ゆっくり振り向けば、ドアの入口で真っ赤になってる、可愛くない弟分。
ほんとに、コイツはアキレスが関わったとき、余裕がなくなる。
若さゆえ、なのか。そもそもコイツの性質がそうなのか。

「…少なくとも、お前が考えてるようなことにはならないさ」
「…!!」

妄想の限界がきたのか。
言葉よりも手が先にでるガキは、寸分の迷いなく拳を繰り出してきた。
…さすがに今回は俺が煽ってしまった部分もあるし、仕方ないかなー、などと悠長に構えていれば。

「っ、」
「え?」


ぐらり体が揺らいで、寸でのところで拳は受けずに済んだ。

「スク…?」

いつのまに起きたのか。
俺の体を捉えていたのは、スクだった。




~~~
修羅場。
へたれだけど、精神的ゆとりがあるおにいさんちょみ。
ティメは思春期真っ盛りだからね。
妄想もきっと一番たくましいって信じてる。←
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