忍者ブログ
こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
[504]  [503]  [502]  [501]  [500]  [499]  [498]  [497]  [496]  [495]  [494
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


いかにこれらのいかにもなお題を斜め上解釈をするかが最近のまろたの滾りです^q^q^
こんばんは、マロンです。
あまり今回は斜め上にならなかったとです^q^q^
でも、このお題、ほんとはいろいろ使えるよねって、書き終わった後思ったよ^q^q^








徐々に、徐々に…何かが壊れていく音が、した。

「…どういうつもりだ」

ここ最近、おかしなことが、続いた。
ひとつ、十年以上音沙汰がなかった高校時代のクラスメイトが同じ職場に転職してきた。
ふたつ、近所関係が煩わしく、高層マンションに引っ越しをしてみたところ、隣がまさかのソイツだった。
みっつ、俺に更なる隠し子説が生まれた。それは隣のクラスのあるガキが突如金髪碧眼になったからだ…その様子があまりにもチョニに似ているのは事実であろう。まあ、そんなことはどうでもいいが。

何よりおかしいのは――

「…うっせー」

いま、人の上に馬乗りにのっかっているガキだ。
鬼の形相で人を睨みつけるガキは…だが、どこか、泣きそうだった。
のっかられているという状況も煩わしいが、この威嚇と縋ることを同時にしかけてくる態度……どういうつもりだ。

「…らしくない誘い方だな。ほんとうにどうした」

ここ二日、突如として姿を消したガキ。
かと思えば、突然おしかけてきて、馬乗りとは良い度胸だ。

「……んで、アイツ。俺の慰みだけはいらねえ…って、なんでアルん家いって……紅い跡つけてきて……帰ってこないんだよ…消えるって、なんだよ」

いっそ蹴り飛ばしてやるか…そう思うが、人の首をしめる勢いでカッターに縋りつきながら、吐き出すガキの言葉に、眉を顰める。

――貴方、いい加減、その態度改めないと……すべてを失いますよ。

唐突に突き付けられた言葉。
喪失、それはどうにもあの赤い目のガキの言葉に重なる気が、した。

どんなにあがいても、届かない。
その距離間はもどかしくも、ある意味安定していた。
いつからだろうか。この平穏でもいいとすら、思えていたのは。
だが同時に渇望する想いは完全には消え去らない。
いまを壊したくなく、だがいまに耐えきることもできず。
嗤いたくなるような、八方塞だった。

信じられるはずも、ない。
これまでこんなこと、あるはずも、ない。
ああ。だからこそか。このガキを組み敷いているときだけは――その煩わしさを忘れていたのも、事実。

いっそこの状況が続くことを願い始めてすらいたのかもしれない。

――俺は、アンタのこと、嫌いじゃないさ

そう、微笑んだ、ガキ。
これからの関係性について、話そう。
そういって、訪れたアイツの家。

久しぶりに家族がそろったのだと…嬉しげに語っていたガキ。
家族を見るアイツの目は、どこか、あの人の目を連想させた。
最初は似ていると思っての接触だった。だが、実際しゃべってみれば、まったく似てないと、思った。だからこそ、楽で――だけど、やはり、とても似ていた。
ああ。縋った理由が、薄ら、見えた気がした。

――アンタのそういう、考えこんでんのに、吐き出せないとこ……ほっとけねえって思っちまうのは、確かにないわけじゃねえーよ

明確に言葉にしたわけではない。
だが、確かに、受け止められた言葉に、俺は不覚にも、揺れた。

あの、あくる日。
代わりに顔をだしたのは、このガキにそっくりな…赤い目をしたガキだった。

――貴方のその態度、納得いきませんね。そうやって、変わる勇気もなく、変わったものを受け入れる勇気もなく、ただ縋りつづければ、どちらも崩壊しますよ

意味がわからない。
そう切って捨てた俺に、紅い目のガキは「どうしてどいつもこいつもこうも強情なのか…そもそも、私にすれば万事解決しますのに。私なら同時にすべて愛してさしあげますよ」と、さらに意味がわからない一言を残して帰っていった。

愛す、か…。
あのガキはそういっていたが…アイツのそれは、あくまでアイツのそれ、だ。
そしてこのガキのそれは、こいつのそれ、だ。

ただ一点しか見ていないこのガキのそれは触れるだけで、どうにかなってしまいそうなほどに深い。
それは決してあったかいなどという綺麗な言葉ではくくれない。
いっそどろどろとした、粘着質なものですら、あるだろう。
だが、だからこそ……

「……どうしたらいい」

俺はどうしたらいいんだよ……俺は、おれは、ただ……アイツを愛して愛されたらそれだけで、いいのに。
泣き崩れる幼子のようなガキ。

俺は、宥め方なぞ知らない。
だから結局……いつも、同じ方法をとってしまうんだ。







~~~
「らしくない誘い方して、どうした?」 Fortune Fate

なりちゃでのティメツパを必死に思いだしながら書いてたけど、変に中途半端になっちゃった感じが^q^ぎゃふん
でも縋りあう感じの二人を描きたかったので、ちょっとでもその雰囲気が出てれば幸い…!

…というかこのお題、クロツパで使えばよかったって今更おもた^q^ぎゃふん
超化スクでもいけそうだし…このお題の汎用性は高いと思うのです^q^q^
PR
カレンダー
04 2025/05 06
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
リンク
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]