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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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おめっとー、悟空の日、悟天の日!!

こんばんは、マロンです。
恒例の悟空の日、悟天の日シリーズ。
ほんとは書きなおす気満々だったんですが、いやこれも一つの味と思って、大分前に書いて放置してたのひっぱりだしてきました。

ちょーっと文体変わったかもしれないなあ。
いや、あんま変わってないといえば変わってないんですが。
飯飯と飯受けで私の文章なんか雰囲気変わってる気がする…気のせいかな^q^


それはさておき。
追記から小話になります。
短編においてある「おいしい~」「楽しい~」シリーズの続きになります。
つながってるので、できれば先にこの2編を読んでいただいた方がわかりやすいかな、とは思います。
一言でいえば、孫家の風呂が壊れたよっていう前提があると思ってもらえればいいかとは思うのですが笑。


少しでも楽しんでいただければ幸い…!!






「それで?」
「あはvトランクス君のお家は広いよね~お風呂も広いよね~親友に貸してくれたって減るもんじゃないよね~」
「…お前は風呂を貸してくれという簡単な言葉がいえないわけ?」
「さすが、トランクス君、話がわかる♪」

音符がつきそうな。
いや、実際音符が付いてしまったような笑顔でのたまう、幼馴染。
とりあえず、一発殴っておいた。

「ごめんな、トランクス…忙しい時間にお邪魔しちゃって」
「いいんですよ!悟飯さん。俺ん家、広さだけが取り柄ですから」

もしよかったら、出張のときとかじゃんじゃん使っちゃってください!
そういえば、はにかんだ笑みをみせてくれる、幼馴染のお兄さん――悟飯さん。
その後ろでは、痛みに蹲る幼馴染と、キョロキョロ周りを見回すおじさん。

彼らの話を整理するに、どうやら悟天とおじさんのせいで孫家の風呂は使い物にならなくなったらしい。
その修理のお願いと、修理の間の代用として我が家の風呂を借りに来たようだ。
といっても、悟飯さんは修理だけしか頼まないつもりだったみたいだけど。
図々しい親友は、ちゃっかり風呂の準備までもってきている。

母さんも婆ちゃんもいない今、家には父さんと爺ちゃんと俺しかいない。
まあ、我が家の場合はお手伝いさんがいたりするので。
食事とか風呂とか、その他諸々の生活に困ることはないのだが。
あえていうなら、母さんが居なくなってからずっと不機嫌な。
というか、落ち込んでいる父さんが少し怖くて近寄れないという問題があるぐらいだ。

「母さんたちがいなくて…俺ん家も静かだったんで。悟飯さんたちが来てくれて嬉しいです」

そうだ。
息がつまりそうな空間に、この人たちが来てくれるのはとてもありがたい。

「だから、晩御飯もどうぞたべていってくださいね」
「って、俺の声真似していうな!」

その気持ちを読み取ったのか。
さすがサイヤ人の血を引く男。
すぐさま復活した親友は調子に乗って更なる要求をする。

「こら、悟天!」
「む、だって…」
「あ、いいんですよ。悟飯さん。晩御飯も人数多いほうが美味しいですし」
「え、でも…」
「悟飯さん、おじさん、ゆっくりしていってくださいね」
「と、トランクス君~そりゃないよ~~」

あまりに力の抜ける悟天の声に、起こる笑い。
結局、俺はこの一家まとめて甘やかすことになりそうだ。

「助かったよ、トランクス…」

なにやら研究に夢中なおじいちゃんと(新しい研究論文が手に入ったらしく、ここ数日ラボに篭っている)
なにやら修行に夢中なとうさん(むしろ、こちらは現実逃避の域に入っている気もするが)
はとりあえずおいといて。
俺と悟飯さんとおじさんと悟天の四人で、夕食を囲む。
サイヤ人がこれだけそろえば、食事の消費も半端ない。
お手伝いさんが唖然とする中、質量保存の法則を無視する勢いで俺達は食事を平らげた。

「いえ、俺こんな賑やかな食事久しぶりだったから…楽しかったです」

これは、嘘偽りない本音だ。
まあ、多少騒がしすぎるかもとは思ったけど。
なんたって、ことあるごとに…

「もーらいっ」
「こら、悟天!勝手に人のお皿から食べ物取るな。行儀悪いぞ」
「だって、兄さんの皿の方が美味しそうだもん…」

うるうるビームを発する親友…きっとこれが嘘泣きだとわかるのは俺ぐらいのものなのだろう。
かと思えば。

「ずりぃぞ、悟天。オラも悟飯の飯が食べたいぞ」
「父さん、箸渡しは縁起が悪いですから…」

おじさんも負けじと悟飯さんのおかずを悟天から奪い返して。
これまた、悟飯さんの叱責の言葉がとぶ。
…まあ、悟天に比べるとかなり柔らかい叱責だけど。

それにむくれる悟天。
宥めに入る悟飯さん。
おじさんはもくもくと食事を再開する。

その繰り返し。
なんだか、孫家の食事の風景が見えてきた気がする。

見てて飽きない、楽しい食卓。
でも、少し疲れた食卓。
まあ、なんだかんだいっても…この人が笑ってくれるだけですべて帳消しになるんだけど。

「ところで、今日の晩御飯どうするつもりだったんですか?」
「あはは、恥かしいんだけど、カップラーメンのつもりだったんだ」
「え?そうだったんですか」
「うん、僕達は三人ともそろって料理は上手くないからね」

それでも、お昼はなんとか目玉焼きとインスタントの味噌汁とご飯だけは用意して、事なきを得たんだけど。
だから、晩はインスタントラーメンですますことが全会一致で決めてたんだ。
でも、いくらなんでも、目玉焼きとラーメンだけで一ヶ月も乗り越えられるとは思えないしね。

そんなことを、穏やかに話す悟飯さん。
悟天もおじさんも、うんうん頷いている。
うん、食卓に招待して正解だった。ほんと。
まさか、ここまでそろいもそろって生活能力ないなんて思わなかったな。
まあ、悟天とおじさんはそうだろうとは思ってたけど。

「よし、お腹もいっぱいになったとこで、おふろだ~」
「…お前も、少しは悟飯さんの謙虚さを見習え」
「えと、オフロオカリシマス。オネガイシマス」
「なんで、そんな棒読みになるんだよ…」

悟飯さんの衝撃発言に少し呆けていれば、悟天はまた調子に乗り出す。
そんな悟天に思わず、条件反射で突っ込みをいれてしまって。
賑やかな笑いが零れる。
ほんのちょっと。
ほんのちょっとだけ羨ましいな、と思ったのは内緒だ。



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