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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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悟飯の日、おめでとーーー!!!!


す、すみません。
時間がないので、とりあえず連載の続きを…!!
愛だけはいつも山ほどあるんだぜええぇえっ…!!








「はあ…」

ペシュと間抜けな音をたててプルタブを押しこむ。
しゅわしゅわ小さな気泡はちくちく喉を刺した。
…コーヒー、押したつもりだったんだけどな。
なんでコーラーがでてきたのか、誰か説明してくれないか。

『自販機にまで馬鹿にされるなんてさすがチョミ』
『チョミさんは押し間違えてただけだろ!コーヒーとコーラーってなんか似てる…かもしれないし!』
『…ティメ、お前はともかく。スク…お前から見た俺ってそんな間違いするキャラなんだな』
『あ。いや、その、そういうつもりじゃ…!』
『コーラーもおいしいからいいじゃん』
『…ミラ兄ってさ。きっとどこでも生きていけるよな』

そういえば、そんなこともあったけな。
俺には辛らつなティメ。
フォローになってないフォローをしてくれるスク。
朗らかにすべてを吹き飛ばし、包み込んでくれるミラ。
あの三人兄弟にくっついていた、俺。

自分にこんな懐古主義があるなんざ思ってなかったが。
ふと思い出すのは、優しい記憶ばかりだった。

「お疲れさま、チョミ」
「ミラ…」

優しい記憶に想い馳せていたから、か。
眩しい、と思う。
昔と違わず…今もなお、輝く太陽のような人。

「ミラこそ…学生と社会人の両立は大変だろ?」
「ああ。でも、やりがいもあるよ」

隣いいかい?そう尋ねる愛しい人に、もちろんと答えればすぐ傍らにおりるぬくもり。
これだけで、俺の中の疲れなんて、吹っ飛ぶんだ。
この気持ち、あの馬鹿にはわからないかなあ。

きっと、わかってはいるのだろう。
ただ、アイツは焦ってる。
そして恐れてる。

そのぬくもりが離れていくことを。
だから、幼子の癇癪のように、ただわめくんだ。
離れないで、と。

…ちょっと、違うか。
そのことすら拒絶されるかも、と。
わめき散らしたいのに、本人の前ではそれすらできず。
心の中でだけ叫んで。
逃げるんだ。

「ただ…最近仕事にかまけてアイツらのことほったらかしなのは気になってるけど」

ぶっと思わず咳き込んだ俺は悪くない。
ミラが、世界で一番大好きな人が隣にいるのに、思わず思いめぐらしたのはその弟たちのこと。
頭で描いてた相手の名前を出されることほど心臓に悪いことはないと思うよ、俺は。
そんな俺の焦りには気づかず、ミラは寂しげにぽつり呟いた。

「まあ、アイツらだってもう高校生だ。あんまり俺が口出しできるようなことなんて、ないけどな」

はははと笑う弟思いの兄に俺は何がいえるだろう。
ミラはいつも弟たちのこと、考えてる。
すごく大切にしてる。

なのに、そんな兄の思惑から大きく外れて歯車は動きだしている。
双子の一人はとことん家に帰るのは避けている。
もう一人はそのことに打ちのめされて、ふさぎこんで…助けを求めている。
決して言葉にはしないが、眼は言葉よりも雄弁にその孤独を語る。

その孤独を俺はほっとけなかった。
ミラの弟だから?幼馴染だから?弟みたいなものだから?話してると落ちつくから?俺と境遇が似てるように思えたから?ティメのやつに腹が立ったから?
理由はどれも正しくて、どれも間違ってる気がした。
ただ、ほっとけなかった。

悪循環だと、思う。
俺がスクの傍によれば、そのぶんティメは近寄りがたくなる。
そうすえれば、余計にスクは傷つき、俺に救いを求める。

この現状を、伝えるべきか…否、今重要なプロジェクトに携わるミラに余計な心労は加えたくない。

「いつまでも一緒なんて、そんなことない」

だから、少しだけ考えて。
いつも、思ってることを…初めて言葉にした。

「でも、大切な相手の幸せを望むことは、どこででも、たとえ離れててもできるし…そういう風に思える家族がいること、すごいことだと俺は思う」

言葉にして、改めて、思う。
両親を早くに亡くしたこの兄弟。
でも、いや、だから、か。
とてもお互いを大事にして、頼りにして生きてきたのを俺は知っている。

ティメとスク。
あの子たちが、今何に戸惑い、傷つき、傷つけ、手を伸ばせなくなってるのか。
それは痛いほどわかるようで…きっと俺にはずっとわからないもの。

あの子たちは、近すぎた。
だからこそ、見えすぎてしまって、全体を見ることができなくなっている。

でも、きっと――どんなことがあっても、この目の前の優しい笑顔を曇らすことは、あの二人も、無論俺も望むことじゃないんだ。
だったら、俺が、できることは……



~~~
⑬にしてようやくミラミラターン。
飯飯における泥沼打開してくれるのはミラだって信じてる…!!
一番の男前はミラだって信じてる…!!

なんかいろいろ語りたいことあったような気がするのですが、とりあえず間にあえ…!!!!

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