お題：空色模様の恋模様５（悟飯と未来トランクス）

連続投稿です！

えと、今日、2月24日は何年か前にDBのアニメスペシャルで未来編が放送されたそうで…。
その話の中で、未来の悟飯は亡くなってしまうのですね…。

それをきいたら、唐突に追悼話を書きたくなりました。
でも、追悼っぽくは全然ないかも…。
うーん、書きたいものはあるのに形にできないのは切ないな。
えと、愛だけはあります。
悟飯ってキャラクターは考えれば考えるほど奥が深いキャラだなぁ…。

つめたい　つめたい　つめたい

ふれたゆびさき
そのつめたさだけが鮮明なんです

「寒いと思ったら…雪ですね」

はあと息を吐いて、その白さに眼を細める少年。
ちらりはらりと舞う白い花弁は少年の少し長めの黒髪に刹那の彩をあたえる。

「悟飯さん…髪に雪が」

しかしその彩りは一瞬のもので。
手を伸ばすよりも先に、すぐさま解けて消えていった。
中途半端に伸ばされた指がしんしんと冷えていく。

「ありがとうございます、トランクスさん」

でも、冷えた指先はすぐさま温もりに包まれてとけていった。
少年の常人より高めの温もりは、凍てつく指先をほぐしていく。

「いえ、俺は何も…」

何もできない。
できなかった。
温かいはずの指先がなぜかとてもつめたい。

ああ。
あのときもそうだった。
白と黒と赤。
色彩はそれだけだった。
なのに、鮮明で。
眩暈がする。

「トランクスさん…？」

不思議そうに首を傾げる少年。
ぱちぱちと瞬きを二度だけ。
あのひとの癖と一緒…だ。
だけど、このひとの手はまだ冷たくない。

ひらりはらり。
二人の間にある二人の手。
白き花弁がそこに舞い降りては溶け逝き透明の雫となる。
それは、俺たちの手が熱を持っているから。
生きている、証。

「貴方は…生きてください」

ただ、ただただ切実に願う。
この指先が熱を持ち続けることを。

07. 涙色の水たまり

～～～
セルゲーム直前のイメージで。
なんで冬、という突っ込みは…なしでお願いします。（汗）
えと、今日はアニメSPで未来編が放送されたそうで…。
残念ながら、リアルタイムで見ることもかなわず…話のあらすじも人伝に聞いただけなのですが。
そこで未来の悟飯が亡くなったんですよね…。
その話を聞いたらつい追悼話を書きたくなりまして。
…次はちゃんと乗り越えられたトランクスを書きたいな。