お題：空色模様の恋模様４（孫一家）

連続投稿です！

さっきいってました、DBの小ねたです。
セル編後の孫一家…悟天が生まれる直前です。

…あれ？
恋模様からそれてることに今気づきました。（汗）
恋というか家族の愛をイメージしてもらったら幸いです…！

ひかりにみちあふれた　あたらしいいのち

「悟飯ちゃん…もうすぐおにいさんだな」
「はい」

おにいさん
どこかくすぐったくて、あったかい響き。
そっとおかあさんのおなかに触れれば、かすかな、でも、確かな脈動。

「それでな、悟飯ちゃん」

片方の手で僕の髪を緩やかに梳いて。
もう片方の手であかちゃんに語りかけているおかあさん。
声が優しく降り注ぐ。

「この子の名前を決めてやってほしいだ」
「……え？」

その声に導かれるように、仰ぎ見る。
どこまでも慈愛に溢れる瞳がそこにあった。

「この子が生まれてこれるのは今の地球が在るからだ」
「でも、それはおとうさんがっ…！僕は…」
「いいか、悟飯ちゃん。今の地球が在るのは悟空さと、そして悟飯ちゃん…お前さが頑張ったからだ」

ぽんぽんと途切れることなく紡がれる律動。
それはとても心地よくて。
同時にすごく泣きたくなる。

「おっかあにはわかる。悟飯ちゃんがすごく頑張ってくれたこと」
「おかあさん…」
「だからな、名づけてやって欲しいだ」

おっとうとおっかあの命を受けて生まれてくる命に、名前という息吹を与えて欲しいだ。

「……はい」

眼を瞑る。
瞼に広がる蒼穹。
どこまでも雄大で、寛容な世界。
それは、いつも包んでくれていた、あの大好きな、大きな腕を連想させる。

その蒼に包まれて―――とくん、とくんと紡がれる確かな命の鼓動。
ぽんぽんと生きる意味を与えてくれる優しい律動。
世界に光が満ちた。
光溢れる、希望に満ちた…それは天。

…ご、てん

ごてん

悟天

「……悟天」

実際に言葉にのせると、それはとても耳に心地よかった。

「悟天ちゃんか…いい名前だな」

眼を開ける。
そこには、零れるような笑顔を湛えたおかあさん。
ううん、おかあさんの眼からはほんとうに透明の雫がこぼれた。

二人して、笑って泣いた。
やっぱり、まだ泣きたくなるときはある。
でも、この新しい命がとても嬉しいんだ。
だから、笑える。

ねぇ、悟天。
君は僕たちの光、だよ。
どうか健やかに。
どうか平和なこの世界の中で。
どうかこの祝福の光の中で。
その尊い命に幸多からんことを―――

02. 誰より先に見つけた光

～～～
孫一家、めちゃくちゃ大好きです…！
なかでも悟飯ちゃん、ほんとめんこい…！大好き！！
チチと悟空さの夫婦もめんこいですよね。
そんでもって、チチと悟空さは悟飯ちゃんのこと心底愛してますよね。
悟飯はそんなおっとうとおっかあが大好きにちがいない。
さらに、悟天も皆に愛され、そして皆が大好きにちがいない。
そんな雰囲気が少しでも出てたら幸い…ｖ
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