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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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連続投稿、王宮ターンです。

…私はスクに「ばか」といわせるのが好きです!
ツンデレの「ばか」は「好き」とほぼ同義だと思うのですがどうですか?


…すみません、なんかいろいろテンションはっちゃけてます!
後悔はしてません。
反省は…これからすると思います。笑






ともに過ごした二日間。
離れて過ごした五日間。
怒涛の七日間。

でも、想いだけはどこまでも重なっていく。

「スク…」

小さな鉄格子の窓からは、微かな光しか届かない。
でも…たとえ、僅かな光でも、それは確かな意味をもって降り注ぐ。
時が止まることなく動き続けていることを伝えながら――

「ティ…!」

気がついたときには、お互い固く抱き合っていた。
伝わる熱が嬉しくて、泣きたいほどに嬉しくて――

「怪我、してない?」
「ああ…スクは、ちゃんと飯、食えたのか?」
「うん、毎食。それよりも…どこも、痛くない?」
「俺、最強だからな。スクは…腰とか冷やしてねぇ?」
「大丈夫。大体僕男だし…反乱、無事におさめられたんだね」
「もちろん。全部丸く治めてきたぜ」

そっと頬に触れる。
確かに感じる、温もり。
ここに、いる。
ティが、ここにいるんだ。

「…おかえり」
「ただいま」

自然と重なった熱は、ただただ幸せなぬくもりを届けてくれた。

「スク…もう絶対手放さない。俺がずっとお前の傍にいる」
    『…絶対、僕を連れに帰ってこい。それが僕のティへのお願いだ』
「…うん。僕だって――」
    『…俺、スクと一緒に――ずっと一緒に居たい』

小さく、小さく告げれば。
ティのどこまでも輝く笑顔が、朝日によって浮き彫りとなった。

そうえいば、姫の格好をしていないティを真正面から見つめるのは初めてだった。
確かに、僕と…似ている、のかもしれない。
髪型とか身長とか肩幅は瓜二つなのだろう。
でも、やっぱり、違う。

「…なんで、ティのほうが目が凛々しいのさ」
「惚れた?」

それとも惚れ直した?
そう自信満々に笑う姿は、あのお転婆姫と何も変わらない。

「…ばか」
「へへへ、俺はいつもスクに惚れ直し続けてるぜ」

そして、真っ直ぐな、言葉も…僕が欲しいと思う言葉をくれるところも…ティはティだ。
どうしてこうも、真っ直ぐにコイツは言葉をくれるのだろうか。
その言葉にこたえる術を僕は…持っているのだろうか。

「…お取り込み中、悪いのですが」
「あ、チョミ」
「…っ」

どう言葉を返せばいいのか、ぐるぐる頭の中で考えていれば、呆れたようにかけられる声に、唐突に現実を思い出す。
そうだ、ここは牢獄で…僕はティの代わりをしていたわけで、そのティが反乱をおさめて帰ってきたってことは…。
「ちったあ、空気読めよー」とか言い募っている馬鹿をとりあえず押さえつけながら、その声の出元に目をやれば、そこには二人の教育係がいた。

「スク王子には、ティ…ティメの代わりをしていただいて、ほんとうに感謝しています。結果として、ツパ王は悟飯王との同盟を快諾しました。ティメを無条件でこちらに返してくださったこともそのひとつの大きな要因だと…俺は思ってます。それで、王の言葉なのですが」

改めて、いわれると…何も後先考えずにとった行動なだけに、照れてしまう。
だが、それ以上にその続きが気になる。

「『あとは好きにしていい』だそうです」
「…え?」
「だ、か、ら!俺らが望むときに望むように結婚したらいいってことだろ?」
「け、結婚…」

これまた、あまりにも現実的な言葉が出てきて、リアクションに困る。

「さっさとやろうぜ!」

俺は、もうスクとパートナーな気分だからな!
いや、気分ていうかもうパートナーなんだけど。
一瞬戸惑いを感じた僕に対し、そんな躊躇は欠片もみせず、そんなことを満面の笑みでのたまうこいつは…ほんとうに――

きっと、反乱が起こったということはそんな簡単に済ませることではないのだろう。
今から取り組まなきゃならない問題だってたくさんあるはずだ。
でも、それでも…

「ほんと、ばか…」

ともにいる僕まで、笑顔にしてしまうんだから。

そのあと、時間がないということで、なぜか僕がティのフリをして外に出た。
まあ、それは仕方ないにしても…あろうことかティは「このままスクがティ姫やって!」とか言い出した。
「ふざけるな。そもそもティ姫は、お前だろ!」と言い返せば、「俺よりスクのほうが似合ってるのにー」と駄々をこねだす始末。
大体「俺はスクのウエディングドレスがみてぇ…!」って何?意味がわからないんだけど。

その後、仁義なき…じゃんけんが行われたことは、僕とティだけの秘密である。



~~~
今まで書いてきた中で一番こっぱずかしかったです。笑
でも、一番楽しかったです!←

ティメはやっぱりスクにやってほしいって思ってると思うんだ。スクは全力で拒否するけど。互いが互いに、「そっちがやったほうが丸くすむ」って思ってそうです。にこ



さて。
次の話、じゅーんぶらいどに間に合うかしら…?笑
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