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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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携帯日記再録パート2。

日付は、携帯日記に投稿した日で投稿してるので、順番はごちゃまぜにならないはず…?





「私とともに戦っていただきたい」

どこまでも深い色を宿した瞳は、どこまでも眩く輝いていた。
信じられない。信じられるはずなど、ないだろう。
まさか自分が目を離せなくなるなんて。
まさか自分が相手に惹きこまれるなんて。
しかも、初めて逢った相手に、だぞ。

ありえない。

だが、煩いぐらいに騒ぐ…騒ぎすぎる心臓に、認めずにはいられなかった。

「…ご、はん、王」
「ツパ王…今回の反乱の一件に貴方が関わっていないことは存じております。だからこそ、ともに戦い…世界に示したい」

馬鹿な。馬鹿だろう。
たったひとりで。
…しかも、人質になりうるティメとチョミをつれて、だと。どれだけ、平和ボケしてるんだ。

そう、思うのに…。
痛いほど伝わってくる“信頼”が、嬉しくて仕方がない。ただ、まっすぐに…寄せられる、想いが――彼が俺の名を呼ぶだけで、歓喜に震える自分が、いた。

「悟飯王…ひとつだけ、お訊きしてもよろしいですか?」

悟飯王の隣に控えるティメが目でさっさと承諾しやがれといっているのがわかったが、それはあえて無視だ。

「なぜ、俺に直接…このように話をつけようと考えたのですか?」

一国の…いや、いまや二国の主ともあろう方が…。
言外に、俺を戦場に引きずり出すにしろ、もっと有効な手段があっただろうにという疑問を込める。
その俺の発言に、一瞬だけ、目の前の主はきょとんと目を瞬かせた。そんなしぐさすら、見とれてしまう自分に、溜息をつかずにはいられなかった…が、寸でのところで留まった。

「貴方…だったからですよ。ツパ王」

だが、俺の葛藤などつゆほど知らず、二国の主は微笑んだ。

「ツパ王…貴方は信頼に足る方だと、私が判断したからです」

――ですから、僕は…ここに来たのです――

ああ。
馬鹿だ。
ほんとに、馬鹿だ…俺は。

「わかりました…お受けします」
「ありがとうございます、ツパ王」

気づけば、頷いていた。
いってから、こんなに簡単にこんな面倒くさいことを引き受けてどうする。勝手に、やらせておけばよかったのではないか。という思考も過ぎったが…。

ほんとうに嬉しそうに笑うのだから。それだけで、なんだってしてしまおうと思う自分がいて…。

ほんとに、馬鹿だろ…俺は。
完全に落ちてしまった、のだから。
このどこまでも馬鹿正直で、温かい…悟飯というその人に。


~~~
おとめーっと叫んだのはいうまでもなく…笑
ツパのティメの思考を見抜く力は半端ないです。なに考えてるかなんて駄々漏れです。

まだあと少しパパンツターン続きます…!
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