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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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連続投稿。
王宮の続きです。

テーマはいかにノンパをかっこよくかけるか!です。←





「スク、ミラ…」

にっこり微笑む、悟飯王子…いや、王。
その隣には、見慣れない…だが見るからに悟空王そっくりな青年がいた。

「えと、お、おかえり?」
「ムリしなくていいですよ、“スク”王子」

貴方はサイヤにつくまでは沈黙を保ってくれていても…大丈夫。
俺たちでなんとかしますから。
そう、小さくつけたすのは、おそらくは悟天王子なのだろう。
笑顔が、悟空さんとも悟飯さんとも瓜二つだ。
ここの家系は、人を和ます力を持っているに違いない。

「これから私は、サイヤ国に向かう。今回の任務は密令だ。内務大臣ミラだけを連れて行く」

目で、傍に控えるように合図を送った王は、一度俺たちから目線を外すと、王の間に控える他の人たちに語りかけた。

「それは、あまりにも無謀では…?!」
「下手をすれば、貴方自身がとらわれて…!」
「私が行くから、意味があるんだ」

静かに告げる“王の言葉”に場は水を打ったように静かになった。

「我々は戦争をしにいくのではない。反乱を鎮圧にいくのだ。その場に、私と…そしてサイヤ国の王がいれば、それは世界の連結を意味する」
「確かに机上の理論ではそうかもしれませんが…!」
「これまで、我々は100年間にわたり、平和を紡いできた。しかしそれはあくまで自国に閉じこもったものだった。それは結局は仮初のものに過ぎない。これからはそれだけでは平和は築けない。真の平和は、各国の交流の中にこそ、生まれる」

王は、ふと、下座…というよりも、机からも離れて、遠くに立つ、元国王をみつめた。

「先代は、鎖国という各国との物理的な遮断を解除された。そのことによって、わずかずつだが、人の交流が、始まった。それを、今度は国単位ですべきときが来たのだ」

そして、ゆっくりと全体を、見渡した。

「悟天王子が、貴重な情報を得てきてくれた。その情報からも今回のことにサイヤ国そのものは関わっていないといえる」
「もし、その情報先が…間違っていたらどうされるのですか?!」
「罠かもしれないんですよ?」

小さく息をついた、王は、一度だけ俺とチョミをみて、笑った…気がした。

「もし、ここでサイヤ国の王が私を人質にとる…もしくは殺せば、それは100年前の再来のきっかけとなりうるだろう。だが、そのようなことサイヤ国も望んではいない。今、このタイミングで戦をしかけてくるメリットがサイヤの国にはないはずだ。それほどサイヤ国の国主が馬鹿だとは思わない。思えない」
「ですが…」
「…みなが、私を…僕を心配してくれている気持ちはすごく嬉しい。ありがとう。…だけど、」

――信頼は、こちらから見せないと得られるものじゃ、ないんだよ――

素の、王の…いや、悟飯さんの言の葉だった。
誰も、それ以上、何も言うことはできなかった。

「私が不在の間は、ビーデル王妃に国の政は任せる」

その言葉を最後に、会議は幕を閉じた。



~~~
結論:私には壁が厚かった…

でも、すごく楽しかったです。
ノンパは普段のほほんして和み要員だけど、時折ずばばっとかっこいいとこみせてくれると嬉しい…!ギャップ萌えってすばらしい…!

これから、いろんな飯を出していけたらいいなって思ってます。
まずはサイヤ国側に視点を戻していけたらなあ、と。
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