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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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課題に飯受けの小説がでました。
めっちゃスラスラ解けました。
……夢でした。(あたりまえだ)

こんばんは、マロンです。
一体この夢は何を示しているのやら…そんなに課題をスラスラ解きたいのか、そんなに飯受けを読みたいか…どれだけ欲望に忠実なんだ、私の脳みそは(苦笑)

……あああぁあぁぁあっ!!!!
七夕スルーしちゃったよ…(涙)
さりげなく、好きなイベントの一つなのにっ…

そんなこんなで、いろいろ素敵に切羽詰まってきていますが、そんな折の拍手はすごく励まされます!
ありがとうございますっ!
その拍手一つひとつに背中を押していただいてますvv

さて、恒例のごとく小話おいていきます♪
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
今回カルマの坂本編はちょっと休憩で…自サイトでは珍しいP飯です。
飯受けで最初に知った(はまった)のはP飯で、今でもすごく好きなんですvv




僕は自らの名前を捨てました。



ぽつり、ぽたり…細やかな音。
呼ばれるように目を瞑る。
途端、不思議な浮遊感。
まるで水の中を漂っているかのような…空気と自らの線が曖昧になる。


…す


どこからどこまでが僕なんだろうか。


…い、…


何かが聞こえる。
これは、何…?


「ライスっ!」

いきなり肩に痛みが走る。
同時に線が明確になった。

「何を腑抜けている、早く像にカバーをかけろ」
「す、すみませんっ」

耳に戻る叩き付けるような水音。
ひどい雨だ…などと感心している場合ではない。
目前では、この教会唯一の聖なる母子像がその脅威に晒されていた。

天井が一部欠けているこの教会では、暴風雨の日は外も内も変わらない。
急いで司祭と共に青いカバーをかける。
単なる応急措置だが無いよりマシだ。

吹き荒れる嵐の中、ふと見上げた。
母子像が突如歪んで見えたのは…雨が目に入ったせいだったのだろうか。




「…飲め」

渡されたものからは白い湯気がたゆたっていた。

「え、でも…」
「飲め」
「…ありがとうございます」

甘い香り。
一口飲み干せば、すべてが解けていくようだった。
濡れた体も、凍える心も。

「慣れないか?」

カップをそっと両手で包みこめばかかる言葉。
わからず首を捻る。

「名前…嫌か?」

カップの中の茶色が揺れた。

「…いえ、そういうわけじゃないんです」

目を瞑る。
曖昧になる境界線。

「確かにすぐに慣れるわけじゃないですけど…」

提案したのは師だ。
だが望んだのは僕。


「…ならないから」

父と母が授けてくれた名。
“僕”を“僕”たらしめるもの。
それを捨てたのは紛れもない僕自身。
そのことに痛みを感じないわけじゃ、ない。

でも、それでも

「生きなくちゃ…ならないから」

だからピッコロさん。
貴方が授けてくださった名前で僕は生きます。
たとえ、今までの“僕”を捨ててでも。

「そうか…」

何も言わずに撫でてくれるその大きな手が…ある限り。
僕は僕であれると想うから――



~~~
カルマの坂のピッコロさんに反応いただけて嬉しかったよ記念小話です。
勝手ながらもぐさんに捧げさせていただきますvv

さあ次は天飯過去編だ!
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