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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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というわけで、DBの真武道会1の短期連載五話目です。
これで最終話です。

こんばんは、マロンです。
今回は、悟空と二人の悟飯中心です。
この青年飯の言葉がほんとに大好きで仕方ないです。
そして、少年飯と悟空のやりとりもなあ…すごく好き。

セル編トリオはみんな甘やかせてあげなきゃ…!
なんか前もいった気がするけど、何度だっていうよ…!

いつかなあ、セル編題材にしたシリアスを書いてみたいな。
でも、それはすごくエネルギーがいりそうだ。
なんというか、このときの悟飯も、悟空も…何考えてたのかなあとか思うとドツボにはまる。
悟飯については以前ちょこっと語ったかな。
悟飯は一言でいえば、悟空の期待にこたえたかったんだろうなと思うな。
悟空はどうだったのかな。
そこが難しいし…結構解釈分かれるところですよね。

悟空の魅力ってその底がみえないとこだろうな。
うーん、ある意味単純そうで、一番複雑なのかも。いや、でもやっぱり単純なのかなあ。
単純というか、純粋ではあるのだろうなあ。
戦いについて、一番純粋だと思うんだ。
でも、やっぱりちゃんと家族のことだって考えていて。
戦うとお人よしってどうやったって両立できないのに、両立させちゃうのが悟空のすごいとこだ。

なんといいますか。
「優しいサイヤ人」なんですよね。by王子
この言葉は的を射すぎだぜ!さすが王子。
多分、カカロットの心情を一番理解できるのは王子…というか純サイヤ人の特権な気がする。
あと、亀仙人のじっちゃん。
きっとこのお師匠様は、なんとなくこの悟空の気質をわかってると思う。
サイヤ人編のとき、それらしきこといってたしなあ。
師匠は弟子のこと一番わかってるんだ。(魔師弟しかり)

あれ。
なんだか悟空語りになってる。笑
うん、うちのサイト悟空率が著しく低いけども、悟空大好きなんですということで…!


いつものごとく前ふりが長かったですが。
拍手ありがとうございますーvv
6つもあるせいか、ぱちぱち増えてて驚き&嬉しいです!
また何か新たなお題みつけたら、こっそり挑戦しますねvv

ではでは。
真武道会の小話です。
ちなみにこの小話…小話っていうわりに長いです。笑



しってるよ。
しってるよ。
きみがどれだけ、いま、泣きたいのか。

だって、ぼくだって、そうだもの。

=夢の君= Ⅴ

ベジータさんを追いかけている最中、過ったもの。
忘れるはずもない、あの、気。
“僕”のものだ。
そうだ、この世界にはセルもいた。
もし、あのときの僕がセルに会えば…?

そういえば、セルはいっていた。
今の僕には用はない、と。
ということは、まさか…。
ぐらり、揺らぐ、何か。
体中を駆け抜けたそれに、全速力の舞空術が途切れた。
あ、と思う間もなく、ベジータさんの姿は視界から消えてしまった。

どんなに凝らしても、邪気が邪魔をしてベジータさんの気をとらえることはできなかった。
くそぅ、僕はなんて間抜けなんだ…
だけど、今ここで悔やんでいるわけにも、いかない。
ベジータさんなら、きっと大丈夫。
だって、体をはって大切な人を守ろうとした人だもの。
今はちょっと邪気が入り込んでしまっているけども…きっと、大丈夫。

今はそれよりも、止めなければ…“僕”を。
あんな想い、二度と、しちゃいけない。

「悟飯!わかるか?父ちゃんだぞ!」

耳に飛び込んできたのは、おとうさんの、優しい、声。
だいすきな、なによりもだいすきな、力強い、声。
でも、“僕”はそれでも暴れる。
暴れていることが、唯一自分を保つ方法だから。
そんな“僕”はおとうさんの腕の中にありながらも、それを噛んででも逃げようとする。

だって、ぼくはわるいこなんだ。
ぼくは、あばれることだけしかできないから。

そう心の底で叫んでいる“僕”がいた。

動けなかった。
止めようと思ってやってきたにもかかわらず。
ただ、みていることしか、きいていることしか、できなかった。

「オラもチチもお前のことちっとも恨んでなんかいないぞ?」

それでも、おとうさんは言葉をかけ続ける。
そう、生き返って、はじめて二人っきりで話していたとき。
そこでも、はっきりいってくれたように。

「だから誰にも怒らなくていい…自分のことを情けなく思うな。おめえはオラ達の自慢の息子だ」

泣いて謝る僕に、背中を優しく宥めながら、そういってくれた貴方がいたから、今僕はここにいる。

「もっと自信をもっていいんだぞ!」

おとうさんは、腕をかまれながらも。
胸を強くたたかれながらも。
笑って、“僕”を抱きしめた。
“僕”は身震いして…僕に戻った。

“僕”が一度だけ笑ったのは、きっと僕だけしか、知らない。

「それにオラは帰ってくる!生き返ってまた家族みんなで暮らせるんだぞ!大きくなったら抱っことかできないけど、ちゃんとお前の元に戻ってくるから…だから、それまで悟天と、母さんをしっかり守るんだぞ?」

僕はしゃくりあげながら、ただおとうさんを呼んでいた。
おとうさんは、ただ僕を抱きしめていた。






ふと、みつけたのは、優しく微笑む…一人の女性。

「ちょっと出ていくの恥ずかしいな…」

そっと、隣に立った。
ひとりでみていることに、気恥かしさを覚えたせいかもしれない。

「…今は自分をどう思っている?」

ビーデルさんは、微笑みながらも、でもどこか真剣みをおびながら、首をかしげた。
この人が、ずっと僕が戦う力を隠していたことに疑問を覚えていたこと、そしてあの事件のあとは僕が戦う力に怯えていたことを心配してくれていたこと、知っていた。
だから、ちゃんと、答えたいと思う。

「僕は昔から、闘ったり争うのはいやだったんだけど、」

息を吸い込んで、ゆっくり吐き出していく。

「お父さんが守ってきたこの世界、僕たちが支えてこれたものは本当に大切なものだと思ってる。だから、」

「自分ができる力があるなら いや、その力がなくても、精一杯守っていきたいと思うんだよ」
 
「せめて、僕の周りの人だけでもね」

僕は世界を守るなんて、たいそれたことはできない。
ほんとは、周りの人すら守れるほど強くなんてない。
だけど、それでも、守りたい。
そう思えるようになった。

それは、おとうさんの…おかあさんの、ピッコロさんの、ベジータさんの、トランクスさんの、悟天の、トランクスの、ビーデルさんの…
みんなの大切な人を守ろうとする姿から知った。
そして、何より…もうひとりの“僕”が持っていた強さを、僕を守ってくれたその優しさを、無駄にしたくないんだ。

「そんな悟飯くんで、本当によかった」

ビーデルさんは笑った。
その笑顔がとてもうれしくて、ちょこっと恥ずかしかった。

「昔の僕…寝ちゃったみたいですね」
「ああ」

そっと、おとうさんたちに近づく。
過去の僕はおとうさんの腕の中で泣き疲れて眠ってしまっていた。

「なあ、悟飯」
「はい」

そんな僕を片手で抱きかかえ、もう一方の手で手招きをするおとうさん。
どうかしたのだろうか、まさかかまれた腕が痛むのだろうか。
そんな心配も抱えながら更に近づけば。

「わっ」
「しぃー。ちっせぇ悟飯が起きちまうぞ」

その手で、思いっきり抱きしめられた。
声をあげようにも、すやすや聞こえる寝息に、口をつぐむしかなかった。

「さっきの一個だけ訂正な」
「お、とうさん」
「おっきくなっても、抱っこはできるよな!」

ああ。
もう、この人って人は――
ビーデルさんの、視線がちょっとくすぐったいんですけどっ。
まあ、その手を外せない僕がいるんだから、仕方ないんだろうけども。


ねえ、むかしの、ぼく?
いまはきっと、とってもつらいとおもうんだ。
いない、げんじつに、つぶされそうに、なることもあるとおもうんだ。
だけど、ちゃんとかえってくるから。
そして、ぎゅってだきしめてくれるから。
そのうでは、いつまでも、かわらないから。


だから、なきたいだけないて。
わらいたいだけわらって。
きみは、きみらしく、いきて。
ね?


~~~
偽造満載の、真武道をもとにしたお話でした。
最後の抱っこ云々は、完全ドリームですが…笑
でも、前半のセリフとかは8割ひっぱてきました。
青年飯の三つ続く台詞は一切手入れてません。
ほんとにこの台詞好き過ぎる…!

あと、ほんとはビーデルが悟空さを「おとうさん!」って呼んじゃうとことかもいれたかったんだけど。
いれきれなかったのは残念…orz

そこはかとなく、空飯、飯ビー飯、飯飯要素いれてます。私にはこうみえたっていう願望というか妄想というかそういう感じです。
私にしては珍しく悟天が出てこなかった。笑
でも、悟天は悟天で未来トラ(というよりも未来飯)とおいしいエピソードがあるみたいなので。
それをおまけ的に書けたらいいな。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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