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こんにちは、はじめまして。マロンといいます。 ちょうど10年ぐらい前でしょうか…ドラゴンボールの悟飯ちゃんに再熱して、サイトを開設していたものです。サイトの方は、5年前に私生活が慌ただしくなったことを機に閉鎖し、今は倉庫として放置しています。 今更ながらに、悟飯ちゃん愛が再熱してきまして…それでも私生活が慌ただしいことには変わりないので、長続きするかもわかりませんが、しばらくの間、ネット世界の片隅でわーわー騒いでいたいと思います。
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連続投稿行きますvv
あれ、さっきのバトンのデスクトップの画像…圧縮かけたらすごいことになってるような…。
さ、佐助…??ま、いっか。(笑)

さて、実は先日kwksのもぐさんとチャットでお話させていただきましたvv
えへへへへvvvv
ドラゴンボールについて、というか悟飯についていっぱい語らせてもらって♪
すごく楽しかったのですvありがとうございますvvvv

パラレルが熱かったです!
拙宅の長編の設定をもとにしてくださって…なんと未来トラ飯組も参戦してくださったのです!
現代悟飯&未来悟飯の夢の競演ですよ。
W先生なのです。もう、パラダイスです。
その素晴らしさは、もぐさんがイラストにしてくださっているので!
皆さん、是非是非もぐさんの可愛いイラストみて、はまってください!
いや、みたらはまります!!!!(断言)
白衣の現代悟飯に、赤ジャージの未来悟飯。
はまらないでかvvvv


もぐさんに便乗して私もちょこっと小話作ってみました!
勝手にすみません、もぐさん;
ここはちがーう、というところがあったらぜひつっこんでくださいませ…!

ではでは。
W先生in居酒屋です。





なぜだか、わかるんだ。


「それでですね、っく、悟天のヤツがまたちょーしにのって…」

いつもの白衣姿からは想像もつかない。
羽織らせていたはずのスーツの上着は床に落ち。
カッターシャツだってどこか乱れてる。
顔は真っ赤。焦点だってちゃんと合わさっているのか怪しい。
このままいけば、テーブルに無造作に放りやられているネクタイを頭に巻きだしそうだ。

まあ、一言で言えばぐでんぐでんの酔っ払いと化してしまっているわけなのだけど。

「きーてますか??」
「ああ、ちゃんと聴いてるよ」

その酔っ払いはさっきから同じ話を延々と繰り返している。

「悟天くんが、また赤点とったことだろ」
「そうなんですよぉ、アイツもう今度こそだいじょーぶっていってたくせに」

いや、話している内容がというのは少し語弊があるかもしれない。
うん、悟天くんが朝なかなか起きないことや、一緒に学校に行きたがることや、昼休みに職員室に押しかけてくることや…etc
話に出てきている人物は、ほぼ同じ。
そう、まるでその人を主人公に描かれた物語を延々きかされているようだ。

彼は、孫悟飯。
俺が体育教師として勤務しているハイスクールの臨時教師だ。
彼は生物学を専攻している。
最初は、あまりに似ている外見に驚いて。
しかも、名前まで一緒ときたら親近感がわかずにはいられなくて。
話をしていくうちに、意気投合した。

不思議なんだ。
彼と話していると、どこか落ち着いている自分が居る。
こう、スポーツにたとえるなら、たとえばバスケでパスする瞬間が目が合わなくてもわかるっていうのかな。
はからなくても、何を考えているのか、なんとなくわかるんだ。

そんな彼が最近落ち込んでいるのは…すぐわかった。
その原因がおそらくその話題の弟にあることも。
だけど、彼はこうみえて意地っ張りだ。
素面ではそうそう悩みなんて表に出さない。
だから、半ば強引に居酒屋につれてきたのだが…

「おじさ~ん、レモンサワーもう一つ」
「あいよ」
「…おいおい、まだ飲むのか?」
「きょーは、とことん飲みたい気分なんれす」

今日の悪酔い具合は半端ない。
こりゃ、相当きてるな…。
はあ、これは俺もとことん付き合う気持ちでいないとな。

「…わかってるんです」

俺は生中とかが好きなのだが。
今日ばかりは我慢、我慢。
悟飯のサワーと一緒に頼んだ烏龍茶を飲みながら、ただ悟飯の話に耳を傾ける。
その繰り返しが数えられないぐらい続いたところで、彼はぽつり、呟いた。

「悟天がいってること、ちゃんと頭ではわかってる…つもりなんです」
「…うん」
「だけど、認めたく、ないんです…認めるのが、怖いんです」
「そっか」

抽象的なコトバの羅列。
彼が何のことを指していってるのか、俺は知らない。
だけど、ただ彼の痛みだけは、伝わってくる。

「…辛いんだな」

陳腐な言葉かもしれない。
だけど、それしか思いつかなくて。
癖毛の髪をそっと撫でる。
少しでも、君の痛みが和らぐことを願って――

悟飯は流れるがままに、テーブルに突っ伏した。
ただ、目を瞑って。
何かに、耐えるかのように。

「弟なのに…好き過ぎて、もう、怖い」

吐き出された呟きは、彼の心の叫び、だった。

「…悟飯」
「はは…忘れてください。僕がどうかしてたんです。酔っ払いの戯言だと思って「好き過ぎて怖い、か」
「…っ」

悟飯はテーブルから顔を勢い良くあげると、自身の言葉を否定した。
笑顔で。
でも、その笑顔はあまりにも、痛かった。
わかるんだ。わかるんだ、君の気持ちが、痛いほど…。

「もう、答えは出てるんだろ?」
「…だけどっ」
「それだけ想える相手に出会えたことは素敵なことなんじゃないか?」

俺も居る、から。
この気持ち、持ち続けていいのかわからないけど。
だけど…あの子がどこまでも力強く抱きとめてくれるから――
持ち続けてはいけないと思いながらも、惹かれていく、あの子が、居るから。
その痛みが、なんでかな、すごくよくわかるんだ。

「うぅ…ぼくはぁ」
「大丈夫、大丈夫だから」

泣き出した酔っ払い。
そっと背中を撫でれば、その声はどんどん大きくなって。

今だけでも、吐き出したらいいよ。
俺でよかったら受け止めてあげるから。

それに。

「にいちゃんっ」
「悟飯さんっ」

お迎えもきたみたい、だからね。



~~~
ジャ悟飯(ジャージ悟飯の略笑)が白衣悟飯にできることってなんだろう、との問いから派生しましたW悟飯の居酒屋劇場。
ジャ悟飯は精神的に白衣悟飯を支えてくれるにちがいない!という発想ですvv
勝手ながらもぐさんに捧げます~vv
ほんと、ジャージと白衣はいいですよね♪
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